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19世紀のイギリス文学を代表する、人気作家チャールズ・ディケンズ。日本でも「オリヴァー・ツィスト」「二都物語」「クリスマス・キャロル」などを読んだ方は多いことでしょう。
そんな彼が妻や子供たちとともに住んでいた家のひとつが、今は彼の軌跡をたどる博物館になっています。最寄り駅はキングス・クロスまたはラッセル・スクエアという、まさにロンドン中心地にある一角です。
内装も、彼が住んでいた頃のように再現されていて、まるでヴィクトリア時代にタイムスリップしたよう。
ディケンズの書斎。孤児院で苦労したオリバー少年のように困窮した庶民の実態をリアルに描いたディケンズ自身も、12歳で靴墨工場で働き始めるなど受難の少年時代を送った人。だからこそ、読者から大いに共感される作品を生んだのだと思います。
学校にも4年間しか通えなかったのに努力のすえ、法律事務所での事務員から新聞記者へ、そして作家となって成功しました。人間の本質的な問題をリアルに描写した彼の作品は、こうして今も読み継がれています。
執筆活動の合間には、この窓辺で道行く人々を観察しながら想を得たりしたんじゃないかな・・・?
ちなみにこの博物館は有料(大人£9.50、2019年2月現在)なのですが、1階にあるショップとカフェだけならば無料です。
「背表紙とカバーだけは実に素晴らしい本もある:There are books of which the backs & covers are by far the best parts.」=中身のほうは取るに足らない本も一杯ある、という彼の名言がプリントされたコットンバッグ。文学好きの人には良いお土産になりそうですね~。
こちらがカフェ。博物館が休館になる月曜日以外は、午前10時から午後5時まで営業しています(ラストオーダー午後4時半)。また裏庭には素敵なテラス席もあるので、お天気の良い季節にピッタリ♪
文豪の家に招かれて、お庭でティータイムしているみたい。博物館に入場しなくても利用できるカフェ、ちょっと隠れ家みたいでお勧めです!
チャールズ・ディケンズ博物館 (Charles Dickens Museum)
住所:48 Doughty St, London WC1N 2LX
Tel:020 7405 2127
URL:https://dickensmuseum.com/
休館日:月曜