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仕事の帰り、リーバイススタジアムに併設されている 「The 49ers Museum」に寄ってみました。
シーズン中ではないので、やや閑散としていたけど、その分ゆっくりとスタッフも超丁寧に対応してくれました。見学開始!皮肉じゃありませんが、お金をかけているだけあり、とても綺麗に整然としていて、49ersの歴史、スタジアム、歴代選手、名プレー数々紹介されており、ふむふむなるほど勉強になるとかなり楽しかったですよ。
カレッジフットボールの『ビッグ・ゲーム(BIG GAME)』と言われている UCバークレー校(CAL)対スタンフォード大学(STANFORD) です。カレッジフットボールも紹介されていた。 OB意識が強く皆出身校のファン "箱根駅伝" 状態だ。また「カレッジこそ真のフットボール」と言い切る人もいるくらいカレッジフットボールは、根強いファンが多いです。両校どっちが勝っても負けても大騒ぎ、バークレーではその土曜日の夜はことさらスポーツバーは殺気立っていまして、多分 "早慶戦" と似ているのではないかと想像します。カレッジの方が "高校野球" っぽくて楽しいらしいですよ。両校からプロに進む人も多いので、「学生の時から知ってるよ〜」とちょっとした自慢にもなり、とにかくコアなファンが多い。
1995年で引退した "マスコット・ハドルス(Huddles)" もいました。
1957〜1959年のチアリーダースのユニフォームをはじめ、歴代のユニフォームも展示されていました。
過去、5回 スーパーボウルに出場していて、5回チャンピオンになっている → この勝率って100%
まったく最近はどーなっちゃってんだか?しかし、往年のファン、ナイナーズ黄金期を知ってる人には、涙が出そうな場所、昔話に花が咲きそうな場所です。
今は、絶対見ることができない『マルボロ(Marlboro)』タバコメーカーのコマーシャル。当時はもちろん立派にスポンサーだったわけです。コマーシャルに限らず歴史を語る上で、過去の事実をちゃんと見せて(展示して)るのはある意味大切だと思います(負の歴史を消すために、夜中に銅像撤去しちゃった都市もある)。
最後は、美しくディスプレーされたオフィシャルショップを覗いてみました。
今はシーズンじゃないのでほとんどお客さんはいなかったけど、ゲーム当日はすごく混むらしい。
明るくてなんだか財布の紐が緩みそう、つい色々と買い物したくなる空間だわぁ。
ミュージアムに行かなくてもショップで買い物だけもできます。
見学終了。
日本では、与那嶺要(ヨネミネ・カナメ) さんという名前の方が知られているかもしれません。与那嶺さんは、1925年ハワイが、未だ合衆国のテリトリー(準州)だった頃にマウイ島で生まれました。 お父さんは沖縄、お母さんは広島の日系二世。足がとにかく速かったことで、高校から49ersに入団、与那嶺さんはアジア人初のプロアメフト選手となり、1947年から1シーズンプレーしました。日系人の多く住んでいるサリナスの町で行われたチーム内のゲームでは何百人のファンの歓声を浴びました。怪我に苦しみ現役断念、なんと野球に転向。SFジャイアンツの前身となるSFシールズの傘下のチームに入団。翌年、読売巨人軍のスカウトで1951年シーズン半ばで来日。 与那嶺さんは日本のプロ野球初の外国人選手となったんです。
現役引退後は、様々な球団のコーチを務めました。1974年中日ドラゴンズで、エース星野仙一を率いて読売巨人軍のV9を阻止した監督です。余生は、故郷ハワイで過ごし85歳でこの世を去ります。2011年、東京でお別れの会が催され、当時の楽天の監督、闘将・星野仙一さんが、お別れの言葉に "ウォリーイズム" を語った、その星野さんももういない。その星野さんのお葬式で、楽天・三木谷氏が涙ながらに星野さんへのお別れの言葉。年齢的におそらく三木谷氏は、与那嶺さんの監督時代を知っているはずです。”ミッキーイズム”は、星野さんと通してウォリーイズムをどこかで引き継いでいるように思うのは考えすぎだろうか?
気がつかなかったけど、ハワイ・ホノルル空港(ダニエル K イノウエ空港)には、与那嶺さんの49ers、巨人時代、中日ドラゴンズ監督時代のユニフォームが展示されているらしいです。今度日本に行くときはホノルル経由で行こうかとまで思ってしまった。是非アジア人初プロのアメフト選手、日本プロ野球初の外国人でアメリカスタイルの野球を日本に持ち込んだウォリー・要・与那嶺さんをちょっとだけ思い出してほしい。
【The 49ers Museum】
住所:4900 Marie P. DeBartolo Way, Santa Clara, CA95054
電話番号:N/A
営業日時:金〜日10:00〜16:00
休業日:月〜木
料金:13歳以上15ドル(サンタクララ在住者は割引あり)
URL:http://www.levisstadium.com/museum/