
海外でのタクシーの呼び方、使い方
2022.12.20
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香港のタクシー市場においてトヨタのコンフォートはシェア9割以上を占めていると言われています。それだけ香港市民に浸透しているわけですが、その後継車はトールワゴン型で「JPN TAXI」という名前で販売を開始され日本では見かけるようになりました。そして、香港でも「豊田金豊混合動力的士(Comfort Hybrid Taxi)」として導入されることが決まりした。(写真提供:トヨタ自動車)
従来型(上)と新型
香港は1日93万人がタクシーを利用します。香港の人口は約740万人ですから、いかに多くの香港市民が利用しているのがわかるかと思います。実は、香港のタクシー市場においてセダン以外のタクシーは日産の「NV200バネット」を改良した「NV200」が2015年から登場し、フォードも「全順(Transit Connect)」をすでに投入していました。そういう意味でトヨタは少し遅れてしまいましたが、逆に言えば、満を持して登場ということになります。香港仕様のスペックを見ますと、全長4400 x 全幅1695 x 全高1880ミリの4人乗りです。エンジンは1497cc直列4気筒、LPGと電気モーターによるハイブリッドで、燃費は1リットルあたり19.4キロ、パワーは最大で74+61馬力です。二酸化炭素の放出も低く抑えられています。
広々とした後部座席
フロアの高さを低くし、ドア周辺に乗降用のハンドルをつけることで、乗降を楽にしている設計を施しています。また、自動ドア(香港では自分でドアを開け閉めするのが基本なので画期的)や車いすの乗降も容易にするためのスロープも標準装備。USBポートを設置して携帯電話の電池のチャージが出来たり、窓を大きくとったり、後部座席専用の空調の吹き出し口がありますが風の強さを乗客が設定することができるなど、気持ちよく乗車してもらうため工夫が施されています。
また、ハンドルにハザードランプのスイッチが備えつけられたり、メーター類はスピード、燃費などの情報がすぐわかるように視認性を高めたりするなどドライバーにも運転しやすいようになっています。
上はトヨタの香港のウェブサイトのスクリーンショットです。新しい車両が間もなく登場と宣伝していますが、ウェブサイトにタクシーを強調して載せていること自体、香港市民にいかに浸透しているかがわかるかと思います。ちなみに香港は走るエリアによって赤、緑、水色と車体の色が分かれていますが、観光客の方は基本的に赤色のタクシーに乗り機会が多いと思いますが、香港で日本車のタクシーに乗れるという安心感は大きいですね。