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ロンドン南東部に位置する地下鉄サザーク駅。新世紀・ミレニアムに合わせて大がかりな延長工事が行われたジュビリー線のために1999年11月に開通した、ロンドン市内では比較的新しい駅です。
そんなサザーク駅で現在、ロンドンで活躍する女性アーティストの1人リンダー(Linder)による作品群が、野外展示されています。
この期間限定展示(2018年11月~2019年10月)について興味を抱いたきっかけは、こちらのポケットサイズ地下鉄路線図。ロンドン地下鉄駅の改札周辺で無料配布しているこのマップは定期的に改訂版を出していて、これは2018年12月発行版です。
パッと見は意味不明だなーと思ったけれど、上下逆さまにしてみたら分かりました。裏表紙にアーティストの名前が「Linder」とあったので、ロンドン地下鉄のウェブサイト経由で彼女の作品展示について知ったのです。
そこで或る日、同じ方角に所要で行った時に、サザーク駅で途中下車してみました。ロンドン地下鉄は155年以上の歴史を誇る、言い換えれば古いネットワークなのですが・・・さすが築20年、モダンでかっこいい駅!笑
お目当てのリンダーさん作品群は、駅から外に出ないと見えません。私はまず駅を出て右手に回ったところ、冒頭のカラフルかつパワフルな壁画に出会いました。
この特別展のために4カ月かけて制作したフォトモンタージュ作品群には、「至福の休息所(The Bower of Bliss)」と命名した彼女。サザーク地域の歴史と文化背景が、ひとつの大きなテーマとなっています。
だから駅舎の外周をぐるりと巡回しないと全作品が観られない展示スタイルも、リンダーさんの意図するところ。何故ならこのサザークには今も残る大聖堂があり、昔の人々にとっては巡礼の聖地でもあったからです。
もうひとつのテーマは、ロンドン地下鉄における女性の活躍。それで新旧の女性職員の写真や絵もコラージュされているんですね。
前述したとおり、この展示は2019年10月までの期間限定。まだ半年はありますので、アート・ラヴァーはサザーク駅へGO!もちろんインスタ映え映えです♪
地下鉄サザーク駅(Southwark Tube Station)
地下鉄ジュビリー線ゾーン1
関連URL https://art.tfl.gov.uk/projects/the-bower-of-bliss/