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ウェールズ中部のポウィス地区には、イギリスでも数少ないナローゲージが特徴のウェルシュプール&スランフェア鉄道が保存されています。発着起点はスランフェア・カレイ二オン駅。
これは1903年に貨物輸送のため開通したものの赤字で1956年に廃止。それを惜しむ人々によって発足された保存鉄道会社が 、1963年から20年近くをかけて再開通させた貴重な線です。
開通当初は牧畜(羊や牛など)や木材を出荷し、石炭・肥料などを入荷するために使われました。そんな土地柄だから線路沿いの景色ものどかそのもの。
なだらかな丘陵や山林、清水の流れる川を眺めながら汽車に揺られるのは、ゆっくり癒しのひとときです。
この保存鉄道はボランティアによる有志で運営されているので、車掌さんも機関士さんも整備士さんも皆ボランティア。この鉄道への溢れる愛が機動力だから、すごくフレンドリーで優しいんですよ!
途中の停車時間には撮影だけでなく、彼らとのお喋りやツーショット記念写真も楽しみましょう。また時間に余裕があれば、機関室にも入れてくれますよ。
牧歌的な景色のなかをゴトゴト揺られながら、農業輸送用だった110年前の様子に思いを馳せて・・・今も変わらないのは、この土地を愛してやまないウェールズっ子の心意気なのだと思いました!
https://www.wllr.org.uk/
ウェルシュプール・スランフェア鉄道
取材協力:英国政府観光庁VisitBritainおよびVisitWales