キーワードで検索
毎年12月6日はブルガリアでは「Nikulden(ニクルデン)」と呼ばれる特別な日。
この日は聖人ニコライの誕生日とされていて、「Nikulden(ニクルデン)=ニコラスの日」という意味です。
今回は【Name day】と呼ばれるブルガリアの誕生日の祝い方とニクルデンについてご紹介します!
年に2回誕生日をお祝いする人もいるのがブルガリア流!
ブルガリア国民の多くはブルガリア正教と呼ばれるキリスト教の宗派を信仰していて、比較的信仰深い人が多いのが特徴です。
そのため伝統的なブルガリアの人の名前にはキリスト教の聖人の名前をつけることが多くあります(聖人ニコライに由来するNikola,Nikolay,Nikoletaやキリストに由来するChristian,Christinaなど)。
このような聖人に由来する名前を持つ人は、実際に自分が生まれた誕生日以外にも、【Name day】と呼ばれる自分名前が由来する聖人の誕生日にもお祝いをするのがブルガリアでは一般的。
お祝いの方法は日本とは違います。
日本では誕生日といえば周りの人にお祝いしてもらうのが一般的ですが、ブルガリアでは誕生日の本人がクッキーやチョコレートなどを準備して友達や会社の同僚に配ります。
写真にあるような大きな箱に入ったチョコやクッキーを持参して、その日にあった人たちに配るのがブルガリア流。
【配ったお菓子を多くの人に受け取ってもらえるほど誕生日の人はその年健康&幸せになれる】と考えられています。
誕生日の人にお祝いのお菓子をすすめられたら、受け取るのがマナーです。
数ある【Name day】の中で特に有名なのが【St.Nicholas day】
冒頭でご紹介した通り12月6日は聖人ニコライの誕生日。
特別な日といっても会社や学校が休みになるわけではありません。
この日は聖人ニコライに由来する名前の人たちがクッキーやチョコレートを周りの人に配るのと、親戚や友人を招待して魚料理を食べるのが一般的な祝い方。
魚を食べる理由は、聖人ニコライは漁師や船乗りなどの守護聖人とされているためです。
この日の料理として最も伝統的なものは鯉の丸焼き。
鯉の内臓を取り除き、そこにポテトや米、野菜などを詰めてオーブン焼きにします。
そのため鯉が大量に売られているのを目にします。
写真のようなカゴにぽんぽんっと入れられた鯉。なかなかシュールな光景です。
現代では個々人の趣向により必ずしも鯉を食べるわけではないですが、何かしらの魚料理を用意しようとこの日ばかりは魚屋さんやスーパーマーケットの魚売り場は多くの人でにぎわいます。
今回はブルガリアの【Name Day】と【St.Nicholas Day】について合わせてご紹介しました。
誕生日を年に2回祝う点や誕生日の本人が周囲にお菓子を配るなど、日本と違う点があり文化や習慣の違いを感じます。
もしブルガリア人から誕生日のお菓子をすすめられたら迷わず受け取ってくださいね!