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先日ブルガリアのクリスマスマーケットについての記事を書きましたが、クリスマスマーケット以外にもソフィア市内はイルミネーションで彩られています。
今回はソフィアの伝統的なブルガリアのクリスマスの過ごし方、最近のソフィア市内のイルミネーションの紹介とクリスマス時期にブルガリア滞在する際の注意点についてご紹介します!
伝統的なブルガリアのクリスマスとは?
ブルガリア国民の多くはブルガリア正教会(オーソドックス)というキリスト教の宗派を信仰しています。
そしてオーソドックスにとって重要な日はクリスマスとイースター。
日本のようにクリスマスを商業的に捉えているのではなく、宗教的に重要な意味を持っているため基本的には家族で過ごす日とされています。
そのためクリスマスツリーを飾って、家の中でお祝いするのが一般的です。
ブルガリアの首都・ソフィアは北海道の札幌と同じ緯度にあり、冬はかなり冷えるため「生もみの木」も売られています。
飾り付け以外に、クリスマスの前にすべきことがあります。
40日前からクリスマス前日までの断食です。
断食といっても全く何も食べない・飲まないわけではなく、肉類(卵を含む動物由来の食品)を避けるというもの(現代では断食をする人は少なくなってきたようで、レストランやスーパーなどにもいつも通りお肉・肉料理は並んでいます)。断食が開けるのは25日のクリスマス当日です。
断食最終日に当たるクリスマスイブには家族で集まってディナーを食べます。
この時の食事は断食期間中のため肉や卵を使わない、料理は7皿以上かつ奇数でなければならないという決まりがあります。
断食をしていないブルガリア人も24日の夜は家族で過ごす人がほとんどです。
25日のクリスマス当日には、教会にお祈りに出かけます。
ブルガリア人は毎週教会に行く人は少ないようですが、イースターとクリスマスの時には多くの人が教会を訪れるため混雑します。
そして25日は断食明けのお祝いとして肉(主に豚か七面鳥)を食べます。
前日には家族だけで過ごしたブルガリア人も25日は隣人を招いてパーティーをしたり、友達と出かけることも多いそうです。
また、ほかの海外のような多くの人にプレゼントを配るという習慣はなく、家族間のみで慎ましやかにプレゼント交換が行われます。
ソフィア市内のイルミネーション
伝統的なブルガリアのクリスマスは家族で過ごす、プレゼント交換も親しい人のみということであまり商業的ではありません。
けれど、近年ではショッピングモールのイルミネーションが華やかになったり、クリスマスマーケットが行われたり、プレゼントのプロモーションが行われたりと町全体でクリスマスに向けて盛り上がっていくのを感じられます。
特に11月終わり頃からショッピングモールでは、写真のような吹き抜けを利用した華やかな飾り付けが行われ、見ているだけで楽しめます。
町中のイルミネーションは基本的には店ごとに行われていますが、Serdika駅前の広場には天使とトナカイのイルミネーションが用意されています。町のシンボルでもある聖ソフィア像と重なって美しく映ります。
クリスマス時期にブルガリア滞在する場合の注意点
ブルガリアでは、ヨーロッパの多くの国と同じようにクリスマス休暇としてクリスマス前後(12月23日〜26日頃)には会社も休みになります。
そのため日中は町が混雑することも。
特にこの時期は渋滞したり駐車スペースを見つけるのが大変なので、車で移動する際には注意が必要です。
また、クリスマス時期にはレストランやショッピングモールも営業時間を変更になります。
特に家族で過ごす日とされている24日は、ショッピングモールやスーパーマーケットさえも午後6時に閉まるところがほとんど。
一部のレストランは営業していますが、クリスマスディナーの予約をしているお客さんでにぎわう可能性が高いです。外食を予定している方は必ずお店に問い合わせ、予約をしておくことをおすすめします。
以上、ブルガリアのクリスマス事情をお伝えしました。
クリスマス時期にブルガリアに滞在される方はご注意ください。