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イギリスでは既に5ポンド札と10ポンド札は、従来からの紙製ではなくポリマー製に代わってきていますが……いよいよ次は、20ポンド札が生まれ変わります! その流通がスタートするのは2020年2月20日から。20ポンドにちなんで数字を合わせるあたり、イギリス人もゾロ目が好きなんですね。笑
こちらが予定されているデザイン、イングランド銀行博物館でいただいたチラシからです。表側はエリザべス2世女王陛下だけど、裏側にはイギリスを代用する画家ウィリアム・ターナーが24歳のときに描いた自画像。
また彼の胸元に印刷されるサインは、彼が所蔵する作品群すべてを国家に寄贈すると記した遺書にあったサインを使用。さらにその下に記されたLight is therefore colour(光は、しかして色彩であります)という言葉は、1818年に彼がロイヤル・アカデミーで行った講義からの名言とされています。
ターナー自身がそのように寄付したからこそ、ロンドンではナショナル・ギャラリーやテート・ブリテンで彼の作品を沢山鑑賞できるんですね。どちらも入場無料の美術館なので、ロンドンに来たらぜひ見に行ってみてください!
ところで新しいお札が発行された後も、従来の紙の20ポンド札もしばらく使えます。2月20日の流通開始後にイングランド銀行が「旧紙幣の有効期日」を公表する段となり、少なくとも6ヵ月の猶予を設定する予定。またその6ヵ月を過ぎたらお店などでは使えなくなるものの、銀行や郵便局で新紙幣に交換してくれます。あと1ヵ月ほどで出合える新20ポンド札、ちょっと楽しみですね!