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ネパールの人たちはたいてい「かかりつけ医」ならぬ「かかりつけジョティシ(占星術師)」を持っています。
ジョティシは、運勢を見てくれるだけでなくお祓いもしてくれるので、人生の転機になるときはもちろん、運気が停滞しているとき、原因不明で体調がすぐれないときなど、助言を求め訪れる人が後を絶ちません。
地元住人に信頼されていて、いつ行っても順番を待つ人でいっぱい。
体調不良が続いている人には、箒で身体の悪い気を祓い、呪文を吹き込んだ米を薬代わりに渡したり、何をやってもうまくいかない人には、今はそういう星回りでじたばたしても仕方ないからしばらく辛抱しなさいとアドバイスをしたり、生年月日や誕生時間、手相や脈などから運勢や健康状態を読み、その人の過去や今どのようなことが起きているか、星回りの状況を交えながら、論理的に説明してくれます。
悩みや痛みを聞いてくれることでカウンセリングの役目も果たしているのでしょう。
ネパールにおけるジョティシの存在を知らない方にとっては眉唾的なこの慣習。軽々しく書くと変な誤解を招きそうなので、当ブログでも個人のSNSでもあまり話題にしたことはありませんでしたが、私も年に1~2回訪れるジョティシがいて、初回時、私の過去と今をかなり的確に言い当てられ、驚いて言葉を失ったほどでした。
外国人向けの、神がかった衣装を着て大げさな言動で占いやお祓いをしてくれる方もいますが、地元の人たちが利用するジョティシは見かけは普通の男性であることがほとんど。
言葉では常識では説明しづらい、不思議で面白いことがたくさんあるネパールです。