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こんにちは、本日もイギリスでの新型コロナウイルスに関する情報をお届けします。2020年3月8日現在イギリス国内での感染者は273名(うち死亡者2名)となり、依然として感染は拡大傾向にあります。そこでイギリス政府は、どのような予防策を国民に呼びかけているのでしょうか?
まず元来、イギリスでは公共の場所でマスクをする習慣がありません。医療機関や特殊な建設現場、排気ガスを懸念するサイクリストなど、特殊な場合のみマスクを着用するのが一般的でした。そして新型コロナウイルスCOVID-19の感染が心配される現在でも、やはり町なかでマスクを着けている人はほとんど見かけないのが現状です。
さすがに最近では混み合うロンドン地下鉄やバスを利用する通勤者や旅行者の間では、ごくたまにマスク姿を見かけるようになったものの、やはり「珍しい事態」のため新聞やニュースのトップ画像に使われるほど。
そんなイギリスの国民医療機関NHSが感染予防のため推奨しているのは、徹底的な手洗いと手の消毒です。とくに外出中は頻繁に、もちろん帰宅後も、石けんとお湯で指先から手首までの全体を20秒間かけて徹底的に洗うように!という指導。
また携帯用の手の除菌ジェルも、アルコール分が70%以上あれば有効としています。しかしながら現在ではイギリスでも手の消毒ジェル(Hand Sanitary Gel)は、どの店でも売切れ状態。医療用アルコールや保湿ローションなどを配合して手作りする人も多く、何を隠そう筆者もそのひとりです。
そして咳やクシャミをする場合にはティシューを使い、使用後は必ずゴミ箱に捨てて菌の拡散を防ぐこと。その意味でハンカチ使用は推奨されていません。
なおマスク装着に関しては、患者との応対ごとに新しいマスクに付け替える医療関係者には有効ながら、同じマスクを1日中使用する傾向のある一般人にはあまり予防効果がないとしています。有効なのは咳などの症状がある本人が装着する場合であり、その飛沫を周囲に飛び散らさないという効果は認められています。
いずれにしても元来マスクの需要が少ないのもあり、こちらも薬局などで売り切れ状態になっているのが、最近のイギリスです。
イギリス国民医療機関NHSによるCOVID-19公式Webサイト: https://111.nhs.uk/covid-19
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