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3月13日に国家非常事態宣言が出され、ほかの都市に先駆け2020年3月17日からロックダウンが開始されたサンフランシスコ。
今週の町の様子をお伝えします。
非日常が徐々に日常として馴染んできた1週間
2週間目の町の様子ですが、ソーシャル・ディスタンスと呼ばれる、人との距離を一定以上置ける対策が徐々に浸透してきた印象です。
サンフランシスコでは現在、人との集まりが制限されており、最低でも6フィートの間を取るように要請されています。最初は慣れないこともあり、この感覚を掴むのが難しかったのですが、徐々に歩道で人とすれ違う際でも、お互いに意識して距離を保つような雰囲気ができつつあります。
続いて、店舗に入る際の列も同じく日常の風景として馴染んでくるようになりました。スーパーなどの店舗の前では、6フィート間隔に線引きがされてあったり、人との距離を保ちながら並び、順番を待つのが買い物の習慣となりつつあります。
どのスーパーも日用品は豊富に揃っており、先週末の時点でついにトレジョにもトイレットペーパーがお目見えしました。ただし、これはストック直後の様子だったようで、一般的にトイレットペーパーやハンドサニタイザーなどの品不足は相変わらずです。
医療品不足が深刻に
サンフランシスコでは病院で使われるマスクやガウンなどの不足が深刻となり、一般市民が持つ予備を提出するような呼びかけも行われました。
これに伴い3月25日の時点で、サンフランシスコ発のアパレルブランドGAPが、自社工場を使ってマスクやガウンなどの生産を行い病院のために調達することを発表しています。
同じように、ニューヨークでも人工呼吸器の不足が大きな問題となっており、テスラなどのまったく別の会社が急遽生産に乗り出すなど、品不足に関して補う動きが出てきた週でもあります。
公園やファーマーズマーケットはオープン
現在時点では公園など公共の場は一般市民に開放されています。セールスフォース交通ターミナルにあるスカイガーデンも開いており、市民はここで散歩などの運動を行うことができます。
3月22日の時点では、フェリーターミナルの屋外ファーマーズマーケットも通常通り行われました。以前ほどのにぎわいではありませんが、新鮮な食材を求めて買い物をしているローカルの様子を見ることができました。
最後に
このコラムを書いている3月26日現在、LA timesの統計によると、サンフランシスコの感染者数は223名、死者2名。市内でのクラスター感染などは発生していません。これも早めのロックダウン対策が取られたことが功を奏したのかもしれません。
引き続き来週も市内の様子をお伝えします。