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2020年3月13日に緊急事態宣言が出されたブルガリア。
そのときの内容は
食料品店&薬局は営業可
幼稚園を含む教育機関は休校
ナイトクラブ、スポーツイベントなどを含む施設の閉鎖
国境・渡航制限
隔離措置違反に対する罰金導入
企業はリモートワーク推奨
期間は3月29日までを予定
といったものでした。
この時点で把握されていた3月12日時点の感染者数は23名。
前回のブログでもご紹介したとおり、緊急事態宣言後も大きな混乱はなく、周囲の反応を見る限りでも上記の指示が守られている様子でした。
スーパーマーケットには入場制限があり、密閉空間に大人数が滞在するのを避けるような工夫がされています。
また入場待ちの列でも1.8〜2m程度の感覚を空けることを個々人が意識しており、特に印などはありませんが、自然と間隔をあけて並んでいます。
スーパーの入口には消毒薬が準備されています。
また写真には写っていませんが、普段は利用可能な買い物用のカートにも制限がかかり、限られた数のカートを消毒して使っていました。
入場待ち、レジでも間隔をあけて並ぶため買い物に時間はかかりますが、物流は保たれています。
多くの人が買い物に行く機会を減らしたいと考えているようで、一度の買い物の量は多いように見えますが、買い占めなどの問題は今のところないようです。
ただしマスクと手指消毒薬は依然として手に入りにくい状況は続いています。
このような対策がとられてはいるものの、その後も感染者数は増え、翌週3月19日には112名に。
潜伏期間もあるので緊急事態宣言1週間で感染者が増えることは当然ともいえますが、政府はこれを受け、より厳しい政策をとることにしました。
3月20日に以下の新しい方針が出されました。
8:30〜10:30まで食料品店、薬局に入れるのは60歳以上のみ。それ以外の人はほかの時間帯に行くように。
公園および山の封鎖
ソフィア市をはじめブルガリア国内の大都市の封鎖
これらは感染の広がりを受けてほかのヨーロッパ諸国の教訓から採択された方針で、
・高齢者と若者の接触を避ける
・公園や山に人が集まっていたので屋外とはいえ人の密集を避ける
・感染が確認されている都市から地方都市への人の移動を止める
というもの。
このようにソフィア市から出るための道路では警察が検問を行っています。
ただし、仕事や病院受診、物流関係のトラックなどの理由があり、公式文書(Webサイトよりダウンロード可能)を持っていれば通過することができます。
なお現在はブルガリアはEUおよびシェンゲン協定加盟国の国民以外、入国禁止です。
つまり原則日本人はブルガリアへの入国はできません。
例外としてブルガリアの長期滞在資格を持っている方は入国可能ですが、日本を含む新型コロナウイルス症例が確認されている国からブルガリアに入国する場合には14日間の隔離となります。
これらの方針は当初は3月29日までの予定でしたが、4月13日まで継続されることが決まりました。
今後の感染の拡大によってはこれらの措置がさらに延長される可能性も十分考えられます。
3月28日時点での感染者数は331名。
感染予防策を開始してから本日で2週間が経過しました。
今後、感染予防策の効果が出て新規感染者が減り、回復する人が増えることを祈りばかりです。
ロックダウン中の生活は確かに不便ではありますが、安全にはかえられないと思います。
抗ウイルス薬やワクチンが発見されていない今、感染者数を抑え医療崩壊を防止することが今できる唯一の行動です。
一人ひとりが当事者意識を持ち行動していくことが大切で、ブルガリアで生活をしていると多くの人がその意識を持っているように感じます。
どうかこの思いや行動が実を結び、1日も早く今までの日常に戻れることを祈ってやみません。
皆さん、今は辛いときではありますがお互いに励ましあって頑張りましょう!