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皆さま、サワディーカー。今日は、道に迷ったときに使える便利なタイ語表現をご紹介したいと思います。
ここ数年、タイのバンコクでは、英語や日本語の通じる人が増えたように感じますが、覚えておくと便利だなと感じているのが道に迷ったときに使えるタイ語表現です。返事はジェスチャー付きで教えてもらえることも多いので恥ずかしがらず、どんどん使ってみてタイ人とタイ語で交流できたら、タイ滞在時の楽しさも倍増するのでは、と思います。
私自身は、道をたずねることもたずねられることもわりとあります。たずねられて、きちんとお手伝いができたときはとてもうれしいですし、何語でたずねられても、とても新鮮ですべてが楽しい思い出になっています。
私がよく使うタイ語表現は以下のふたつです。
タイ語表現その1 A※1 อยู่ที่ไหน(คะ/ครับ)
読み方:Aユーティナイ(カ/カップ※2)
意味:Aはどこにありますか(Aはどこにいますか)?
タイ語表現その2 ไปที่ A ยังไงดี(คะ/ครับ)
読み方:パイティーAヤンガイディー(カ/カップ)
意味:Aまでどうやって行けばいいですか?
※1:Aには、場所を入れて使います(表現その1の文章では、Aに、人を入れて使うことも可能です)。
※2:タイ語の文章では、話し手が女性の場合、語尾に「カ」を付けたほうが丁寧な表現になります。肯定文の場合は、タイ語表記:ค่ะ(発音記号:khâ)、疑問文の場合はタイ語表記:คะ(発音記号:khá)になり、同じカでも、スペルと発音が少し異なります。疑問文の場合は、尻上がりで発音することになるので、日本語と近いです。男性の場合、語尾に「カップ(タイ語表記:ครับ、発音記号:khráp)」をつけたほうがていないな表現になります。話相手の性別は関係ありません。
文章の作り方は、簡単です。例えば、トイレ(お手洗い)の場所を聞きたいときは、Aに、トイレを表す「ホーン(グ)ナーム(ห้องน้ำ、読み方:hɔ̂ɔŋ nám)」を入れて言えばOKです。
表現その1を使うなら、「ห้องน้ำอยู่ที่ไหน(คะ/ครับ)=ホーン(グ)ナーム ユーティナイ(カ/カップ)」、
表現その2を使うなら、「ไปที่ห้องน้ำยังไงดี(คะ/ครับ)=パイティー ホーン(グ)ナーム ヤンガイディー(カ/カップ)」になります。
前述の「ホーン(グ)ナーム ユーティーナイ」という表現ですが、私がタイに来た当初、大阪出身の知人から、「ほんなん、ゆってない」(「そんなん、ゆってない(=意味:そんなこと、言ってない)」の「そ」を「ほ」に変えただけの文)と言うと、「トイレはどこですか?」という意味になるよ!と教えてもらったことがあります。
実際、大阪出身の私も、デパート内の店員さんに、「ほんなん、ゆってない」と言ってみると、ちゃんとトイレの場所を教えてもらえました。大阪人の、「そんなん、ゆってない」と言うときのイントネーションが、タイ語の「ホーン(グ)ナーム ユーティナイ」のイントネーションに近く、状況的にも通じやすいのだと思います。
補足ですが、タイ語では、本来、語尾の発音もきちんとしないと通じないことが多いです。そのため、「ほんなん」とだけ言っても、通常、それが「トイレ」だとは認識されない可能性があります。トイレは、正しくは、「ホーン(グ)ナーム(タイ語表記:ห้องน้ำ、発音記号:hɔ̂ɔŋ nám)」。発音は、ごったいのページ(こちら)などで確認することができます。覚えておきたいと思う単語だけでも、きちんとマスターしておくと、とても便利です。
Aの部分(例:トイレ)をほかの単語(場所)に置き換えると、さまざまな文章を作ることができますので、実際に使えそうな単語を以下に挙げておきます。
A(場所)に使える単語例:
・〇〇駅=サターニー〇〇(タイ語表記:สถานี、発音記号:sàthǎanii)※声調に注意。
・BTS(バンコクスカイトレイン):ロッファイファービーティーエス(タイ語表記:รถไฟฟ้าบิทีเอส、発音記号:rót fay fáa BTS)※ビーティーエスだけで通じます。
・MRT(地下鉄):ロッファイファータイディン(タイ語表記:รถไฟฟ้าใต้ดิน、発音記号:rót fay fáa tâydin)※エムアールティーだけで通じます。
・ARL(エアポートレールリンク):ロッファイファーエアポートリン(グ)(タイ語表記:รถไฟฟ้าแอร์พอร์ตลิ้งค์、発音記号:
rót fay fáa ɛɛ phɔɔt líŋ)
・バス停=パーイロットメー(タイ語表記:ป้ายรถเมล์、発音記号:pâay rót mee)
・長距離バスターミナル=サターニーコンソン(タイ語表記:สถานีขนส่ง、発音記号:sathǎanii khǒn sòŋ)
・タクシー乗り場=ティークンテクシー(タイ語表記:ที่ขึ้นแท็กซี่、発音記号:thîikhʉ̂nthɛ́ksîi)
・船着場=タールア(タイ語表記:ท่าเรือ、発音記号:thâa rʉa) ※ルアは口を横に広げて発音します。
・〇〇空港=サナームビン〇〇(タイ語表記:สนามบิน、発音記号:sanǎam bin)
・入口=ターンカオ(タイ語表記:ทางเข้า、発音記号:thaaŋ khâw)
・出口=ターンオーク(タイ語表記:ทางออก、発音記号:thaaŋ ɔ̀ɔk)
・あなたの家=バーンクン(タイ語表記:บ้านคุณ、発音記号:bâan khun)
・ここ=ティーニー(タイ語表記:ที่นี่、発音記号:thîi nîi)
・そこ=ティーナン(タイ語表記:ที่นั่น、発音記号:thîi nân)
・ホテル=ロングレム(タイ語表記:โรงแรม、発音記号:rooŋrɛɛm)
・市場(いちば)=タラート(タイ語表記:ตลาด、発音記号:talàat)
・薬局=ラーンカイヤー(タイ語表記:ร้านขายยา、発音記号:ráan khǎay yaa)
・コンビニエンスストア=ラーンサドゥアックスー(タイ語表記:ร้านสะดวกซื้อ、発音記号:ráan sàdùak sʉ́ʉ)※セブンイレブンが多く、セブンと言っても通じます。
・銀行=タナカーン(タイ語表記:ธนาคาร、発音記号:thanaakhaan)
・ATM=エーティーエム(タイ語表記:เอทีเอ็ม、発音記号:ee thii em)
・病院=ロンパヤバーン(タイ語表記:โรงพยาบาล 、発音記号:rooŋ phayabaan)
・日本大使館=サタントゥーツイープン(タイ語表記:สถานทูตญี่ปุ่น 、発音記号:sathǎanii tamrùat)
・警察署=サタニータムルワット(タイ語表記:สถานีตำรวจ、発音記号:sathǎanii tamrùat)
・郵便局=プライサニー(タイ語表記:ไปรษณีย์発音記号:praysanii)
・エレベーター=リフ(タイ語表記:ลิฟต์、発音記号:líf)
・エスカレーター=バンダイルアン(タイ語表記:บันไดเลื่อน、発音記号:banday lʉ̂an)
私が道に迷ったとき、最もよく使うのが、「駅はどこですか?」と「船着場はどこですか?」という表現です。ショッピングモールや百貨店などから駅や船着場に戻る途中、駅や船着場の方角が分からなくなってしまうことがわりとあるからです……。
実際に、道を聞かれるときにも、「〇〇駅はどこですか?」と聞かれることが多いです。上記にある「サターニー」という単語もありますが、バンコク都内のバンコクスカイトレインの駅なら、「BTS(ビーティーエス)」、地下鉄なら「MRT(エムアールティー)」と言うほうが通じやすいと思います。
BTSまで行く方法をたずねるなら、
「BTSอยู่ที่ไหน(คะ/ครับ)=ビーティーエス ユーティナイ(カ/カップ)」や、
「ไปที่BTSยังไงดี(คะ/ครับ)=パイティー ビーティーエス ヤンガイディー(カ/カップ)」と言えばOKです。BTSのアソーク駅など、駅名を追加で入れたい場合は、「BTSアソーク」と言えばOKです。
船着場も、上記にある「タールア」という単語より、タイ製英語の「Boat(ボート)」と言うほうが通じやすいかもしれません。ただ本来、タイ語で「ボート」と言うと、教会(タイ語表記:โบสถ์、発音記号:bòot)を意味するので、「タールア」が通じなかった場合に言ってみるとよいと思います。
今回、道に迷ったときに使える表現として、ふたつのフレーズをご紹介しましたが、まずはじめに、「コートー(カ/カップ)=すみません」と付けてから話しかけるとよりよいと思います。
新型コロナウイルス感染症対策の一環で、海外旅行はもちろん外出もしづらくなっている今日この頃。これを機に自宅で次の旅行などのために、語学の勉強をすすめてみるのはいかがでしょうか。
長くなりましたが、以上、参考になれば、うれしいです。それでは、サワディーカー。