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2020年3月17日からサンフランシスコで始まった「Stay at Home Health Order(自宅待機令)」。当初は3週間の予定でしたが、4月下旬に新たに5月末までの延長が正式に決定し、今なお自宅で過ごす日が続いています。
ただし来週月曜(5月18日)からは一部小売店の営業も再開となり、経済活動再開に向けて進んでいる状態です。今週のサンフランシスコの様子をレポートします。
曇りと雨の多かった今週のサンフランシスコ
先週と違って今週のサンフランシスコは曇りの天候が続く週となりました。加えて、春には珍しく一時的に雨が降る日も数日見られました。
通常であれば、青い空に似合う色鮮やかな花々が多く咲き乱れる季節ですが、肌寒さを感じる憂鬱な天候が続いています。このどんよりとした天候はあと10日ほど続くようです。
感染者数の増加が見られるサンフランシスコ
サンフランシスコでは、1日の感染者数がだいたい20人前後と一定化していましたが、先々週のコラムでお伝えしたように市内に無料検査所が設立されてからその数が増加しています。
特に5月4日に1624人だった感染者数は、次の日に1728人と一気に104人の増加がレポートされました。これはサンフランシスコにとっては前代未聞の100人越えの数。
無料検査所によって市民や市内で働く人であれば、手軽に検査を受けられる環境になってから、より現実的な数が浮き彫りになってきました。ここ10日間ほどの平均数は49人となっており、これから徐々に規制を緩めることによってまた数が反映していくと考えられます。
5月18日から新たに一部小売店の営業も再開!
全米を通して経済再開に向けてさまざまな試みが行われていますが、サンフランシスコでも5月18日から一部小売店の営業が再開されます!
この小売店の対象となるのが、書店、生花店、レコード店、家具店など。ただし現在営業しているカフェやレストランと同じように店内に入ることはできず、事前に予約をして店頭でそれを受け取る、という形になりそうです。
支払いの際は、直接現金を触らないアップルペイのような「タッチレス方式」が必要となります。今回小売店を開ける店舗はこのような規制に対応してから、という形になります。
屋内に店舗があるモールなどはまだお店を開けることはできません。ただしこれによって、人通りや交通量の数もさらに増加していくと思われます。
最後に
このコラムを書いている5月14日現在、LA times の統計 によると、サンフランシスコの感染者数は 1999人、死者数35人。先週の数字である感染者数1806人、死者数32人から感染者数は約200人の増加となりましたが、ありがたいことに死者数の反映はありません。今後この数はどう変化していくのか、注意深く見守っていく必要がありそうです。
来週からいよいよ小売店が開くことによって、ステイホームであっても娯楽的な買い物も可能となってきました。ただし以前のようにブラブラとウインドウショッピングを楽しむ、といった環境にはほど遠いのが現実です。町の雰囲気もまた変化してくるため、新たな変化をレポートします。