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先月2020年3月17日から始まったロックダウンと「Stay at Home Health Order(自宅待機令)」。当初は3週間の予定でしたが、2度の延長を経て現在も自宅で待機する日々が続いています。
この自宅待機令が解除が予定されているのが、3日後の5月31日。今週末を最後に新たなフェーズに突入するサンフランシスコの現在の様子をレポートします。
10万人という数を記録した週
今週は10万人という数が印象に残る週でした。まず、5月27日に、アメリカ合衆国全体の感染による死亡者の数が10万人を突破しました。これは当初CDCが予想した数で、当時はあまりにも膨大な数字という印象でしたが、わずか3ヵ月の間であっけなく到達してしまった、という印象です。
さらにカリフォルニア州の感染者数が、5月28日の時点で10万人に到達しました。LA Timesの統計では、カリフォルニア州全体の感染者は今日の時点で、10万1945人、死者数は3918人です。カーブのフラット化には成功したものの、いまだに感染者の数は増え続けているのが現状です。
市内の無料検査所が増設
先週のコラムでもお伝えしたサンフランシスコ市内で無料の検査を受けられる「GetTestedSF」のプログラムですが、5月末の現在11ヵ所まで増設されています。
メインとなるのはSoMaとエンバカデロの2ヵ所ですが、テンダーロインにも今週末だけ限定して開設する検査所や、クリニックでの検査も可能となっています。保険がない人でも受けられる検査所が増えることによって、より現実的な感染者の数を割り出すことができます。
検査所はサンフランシスコ市民だけでなく、サンフランシスコで仕事をする人も受けることができます。詳しい情報はこちらのウェブサイトをご覧ください。
品不足は徐々に解消!
先週から今週にかけては、万年品不足だったマスクや消毒アルコールなどが市場に出回り始めた週でもありました。ハンドサニタイザーは、ときどき入荷されているのを4月から見かけていましたが、今週はトレジョにも大量のハンドサニタイザーが入荷されていました。
以前は入荷されると同時に売り切れていた消毒液関係も、十分に出回り始めたからか、棚にストックされている状態に戻りつつあります。
アメリカのメジャーなドラッグストア「Walgreen」でも、今週からマスクや70%消毒アルコール、ゴム手袋などが販売されはじめました。70%消毒アルコールに関してはまだまだ貴重品扱いで、棚ではなくレジの裏に保管されており、ひとり1個までと限定されていますが、それでも一般市民でも手に入る状態まで回復しています。
コストコでもマスクをはじめ、Clorox(クロロックス)のブリーチ液が再度入荷されています。70%消毒アルコールに関しては2月末から今週までずいぶん長い間店頭で見かけることはありませんでしたが、徐々に品切れ状態の解消されつつあります。
フィッシャーマンズ・ワーフでおなじみの埠頭が大火事に!
また今週サンフランシスコではフィシャーマンズ・ワーフでおなじみのピア35の埠頭で大火事が起きました。火事は5月23日の明け方に起き、埠頭にある倉庫が全焼しています。倉庫は漁師の漁に使う道具置き場として使われていました。
大規模の火事であったため、消火活動に3日ほどかかり、サンフランシスコの漁師にとっては大きな損害が出ています。出火原因は今のところわかっていません。
最後に
このコラムを書いている2020年5月28日現在、LA timesの統計 によると、サンフランシスコの感染者数は2437人、死者数は40人。先週の感染者数2198人、死者数38人から、懸念していた増加は見られません。来週の自宅待機令の解除によってこの数は増える傾向にあると予想されています。
来週も引き続きレポートします。