キーワードで検索
7月もいよいよ終わりを迎え、新学期がはじまろうとしているアメリカでは、2020年7月29日(水曜日)の時点で感染による死亡者数が15万人を超えました。有効な対策が見えないまま、8月を迎える今週のサンフランシスコの様子をお伝えします。
カリフォルニア州の感染者数は依然として高いまま
カリフォルニア州の新規感染者数は依然として高いままです。先週に比べると今週は多少減少傾向が見られましたが、7日間の平均数は9310人。7月に入ってから一気に数が増加し、相変わらず高い数を維持しています。これに対して州の感染対策チームは、それぞれの郡の感染状況をモニターを行い、増加が著しい郡は感染警戒対象に定める対処を行っています。
この感染警戒対象となった郡は、スポーツジム・教会・オフィス・ネイルサロンやヘアサロン・ショッピングモールなど屋内施設の営業が停止されます。サンフランシスコも7月17日にこの警戒地域対象となり、いまだにその状態が続いています。
カリフォルニア州の感染者数が48万人を突破
1日の新規感染者数が減らないカリフォルニアは、今週全体の感染者数がニューヨークの44万人を超える事態に。フロリダ州やテキサス州も同じように、ここ1週間で40万人を超える事態となりました。FEMA(連邦緊急事態管理局)は、前の週に比べて過去1週間の死亡者数は30%増加したとレポートしています。
1日平均約1万人の増加が見られるカリフォルニア州は、数日以内に50万人に到達しそうです。
サンフランシスコでは大規模な火事が発生!
サンフランシスコでは相変わらず、経済復帰に向けて足踏み状態といった感じです。サンフランシスコのブリード市長は、7月30日にツイッターで「「2000人から3000人に増加するのに38日、4000人から5000人に到達するのに13日、そして5000人から6000人に増加するにはわずか9日だった」と警告しています。
そんななか、7月28日に市内のSoMa地区で大規模な火事が発生しました。
早朝に自動車設備施設から火の手が上がり、隣接する6棟の建物が全焼。幸い6棟のうち5棟は商業施設だったため、火事による死亡者は出ていませんが、かなり大きな火事だったため、市内の遠くからでも煙が立ち上る様子がうかがえました。
この火事の原因はいまだ捜査中だとのこと。
最後に
このコラムを書いている7月30日現在、LA timesの統計によると、サンフランシスコの感染者数は6423人、死者数58人。先週の感染者数5564人、死者数55人に比べて859人の増加で、1日平均100人以上が感染していることになります。
これに対しサンフランシスコの市長は、増加は人と集うのが原因だとし、できるだけ同居する人以外との接触を控えるように推奨しています。来週も引き続きレポートします。