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2020年8月16日の早朝、1,600もの雷が落ち山火事が広がったベイエリア。熱波と乾燥によりカリフォルニア州全土にも山火事が相次ぎ、昨日(8月19日)州全体で緊急事態宣言が出されました。今週のサンフランシスコの様子をレポートします。
August Complex Fireと呼ばれる山火事が発生
今週8月16日の早朝3時から明け方にかけてベイエリアでは1,600もの雷が発生し、落雷した場所から火事が発生して問題になっています。発生した火事は76件以上とも言われ、ほぼ同時に発生したことにより消火作業が難航しています。
この山火事は現在サンフランシスコから北にあるナパ郡とサンフランシスコ南のサンタクルーズ郡・サンタクララ郡などサンフランシスコ周辺のエリアでも多数発生。近くに住む住民約2万人が避難を余儀なくされています。燃えてる箇所が多方に広がることから、Complex Fireと呼ばれています。
大気汚染が懸念されるサンフランシスコ
落雷による火事の影響はなかったものの、サンフランシスコでも付近の山火事により昨日(8月19日)から大気汚染が懸念されています。
昨日から空全体にもやがかかっているような感じで、煙の匂いが止まっているのがわかります。煙の匂いはそこまで強くはありませんが、やはり窓を開けていると煙たさを感じます。
現在の大気の状況はAirNowの予想サイトによると「標準」ですが、午後にかけて「不健康」に変化する予想。できるだけ屋内で過ごすよう推奨されています。
カリフォルニアの感染状況について
山火事が大きな問題となっている今週のカリフォルニア、感染状況は相変わらずのままです。ただし先週再度上昇していた新規感染者の数は今週に入って減少傾向になり、1週間の平均数は7,400人程度。先週は9,000人前後だったため、多少の減少がみられます。
気になる死者数も先週の平均が140人前後だったのに比べ、今週は125人程度。このまま両方の数が減少して行くといいのですが、現在の段階では未知数です。
カリフォルニアでは多くの学校が新学期を迎え、おもにリモートでの授業がはじまっています。
今週のサンフランシスコ
熱波の影響で、サンフランシスコは先週木曜日(8月13日)から30度を超える猛暑日が日曜日まで続きました。通常の平均温度が18度前後であるサンフランシスコにとって、これは非常に珍しい事態。
この熱波は日曜日の早朝の雷雨まで続き、市民は珍しい夏日を満喫しました。
気になる感染状況については、先週と比べてあまり変化はありません。8月20日の時点ですでに感染者数は8,500人を超え、1日における新規感染者の数も100人前後と現状維持の状態。もちろん、経済復帰に向けての取り組みも相変わらずストップしたままです。
最後に
このコラムを書いている8月20日現在、LA timesの統計 によると、サンフランシスコの感染者数は8,611人、死者数72人。先週の感染者数7,944人・死者数67人に比べ、新規感染者数は667人の増加となりました。先週に比べて多少数は減少したものの、あまり状況に変化がみられないまま、夏が終わり秋が始まろうとしています。