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山火事が続くカリフォルニア州。8月下旬のサンフランシスコ

KatieM

KatieM

アメリカ・カリフォルニア州特派員

更新日
2020年8月28日
公開日
2020年8月28日
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先週に引き続きサンフランシスコ周辺のベイエリアではいまだに山火事の消化活動が続いています。新規感染数については2020年8月中旬を皮切りに徐々に減少傾向に向かうサンフランシスコ、今週の様子をレポートします。

大気汚染が懸念された週

今週のサンフランシスコはどの日もどんよりと靄がかかったような日々が続きました。これは各所でいまだに燃え続ける山火事の影響。先週木曜日(8月20日)から5日間ほど特に煙たい日が続き、特に8月21日と8月23日は持病のある方などは要注意の「Unhealthy」の警報も出されました。今週後半にかけては風向きのせいか、煙たさが暖和されています。

山火事が続くベイエリア

サンフランシスコの周辺ではいまだに山火事が続いています。8月27日の段階でCZU-San Mateo-Santa Cruz Unit(サンマテオ・サンタクルーズ郡エリア)で約8万1000エーカー、SCU-Santa Clara Unit(サンタクララ郡エリア)で約37万エーカー、LNU-Lake-Napa Unit(ナパ・ソノマ郡などのエリア)で約36万9000エーカーの燃焼が確認されています。

この火事に加えて、ベイエリアでは再度8月23日から24日にかけて乾燥した雷嵐(Dry Thunderstorm)の警報が出ましたが、今回は大事にいたりませんでした。この火事によりサンマテオ・サンタクルーズ郡だけでも5万2000人の人たちが避難を余儀なくされています。

新規感染者の減少傾向が続くカリフォルニア州

先週もお伝えしましたが、カリフォルニア州では8月中旬から新規感染者が減少傾向にあります。例えば今週1週間の平均新規感染者数は5600人。ちょうど1週間前は7226人、8月15日の時点では9348人だったため、徐々に数が減少しているのがわかります。特にロサンゼルス郡は8月25日の時点で新規感染者数がはじめて1000人以下を下回ったことでもニュースにもなりました。

州の感染警戒対象地域を定めて屋内での飲食などを規制する政策が、やっと結果に表れてきているのかもしれません。この状態で徐々に減少していくことが期待されていますが、これから寒くなるにつれて今度はインフルエンザが流行してくるため引き続き警戒が必要です。

今週のサンフランシスコ

先週サンフランシスコの新規感染者数は横ばい状態だとお伝えしましたが、こちらもここ10日ほど減少傾向を見せています。1日の平均感染者数が100人前後だった状態がしばらく続きましたが、現在は80人程度にとどまっています。

このまま減少傾向が続けば感染警戒対象地域から抜け出せ、経済再開に向けて新たなフェーズに向かうことができるのですが、まだこの数がどう変わっていくのか予測がつきません。

最後に

このコラムを書いている8月27日現在、LA times の統計 によると、サンフランシスコの感染者数は9,149人、死者数82人。先週の感染者数8,611人・死者数72人に比べ、新規感染者数の増加は538人にとどまりました。これは1日の平均が80人を下回る計算。ここにきてやっと増加スピードが弱まってきました。感染者数の数はすでに9,000人台に到達してしまったものの、来週もこのまま新規感染者数が減少傾向に向かうのか注目です。

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