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現在ブルガリアでは2020年7月9日以降、連日反政府デモが行われています。
ソフィア市内だけではなくブルガリア国内、ひいては海外在住のブルガリア人がブルガリア大使館付近で抗議運動をする場面も見られるほどの広がりを見せている状態です。
9月2日時点で56日間続いているこのデモ。そのなかでも国会初日となる2日午前8時からは、今回最大規模となる反政府デモが行われました。
以下は在ブルガリア日本大使館から届いたメールの引用です。
【ポイント】
●9月2日(水)午前8時から、ソフィア市中心部の旧共産党本部(現国民議会)前において、反政府デモが実施される予定です。
●今回のデモは7月9日から続いている一連の反政府デモの中でも最大規模となる見込みで、警察も公共の秩序を守るためあらゆる措置を講じると警告しています。
●デモの動向に注意の上、新型コロナウイルス感染予防の観点からも、デモの実施場所には近づかないでください。
●公共交通機関への影響にもご注意ください。
【本文】
○7月9日以降、連日、ソフィア市中心部にある閣僚評議会や国民議会付近を中心に、全国各地において、大規模な反政府デモが行われ、ソフィアでは、本日(9月1日)で55日連続の実施となりました。
○デモの主催者は、SNS上において、9月2日(水)の国民議会の開会に合わせて、同日午前8時から、ソフィア市中心部の旧共産党本部(現国民議会)前における大規模な反政府デモの実施を発表しており、全国各地からのデモへの参加を呼びかけています。SNSで見る限り、現時点で、過去最大規模の人数の人がデモへの参加や関心を表明し、当該呼びかけを広範囲に拡散している状況が確認できます。デモ主催者は、要求が達成されるまでデモは止めないと宣言しており、デモが長時間にわたる可能性があります。また、SNS上では、過激なコメントも散見されます。
○それに対して、内務省ソフィア首都警察本部は、公共の秩序を守るため、必要な措置を講じると共に、周辺の交通をコントロールすると発表しています。
○群集心理で興奮したデモ隊による不測の事態が発生するおそれがあることに加え、新型コロナウイルス感染予防に必要な社会的距離の確保が困難となるなど、様々なリスクが考えられますので、最新の報道等でデモの動向に注意の上、デモの実施場所には近づかないようにしてください。
○デモ隊と遭遇した場合は、周囲の状況に注意しながら、早急にその場を離れる等、身の安全の確保を第一に考えてください。
○周囲の交通にも大きな影響が出ることが懸念されますので、ご注意ください。
(2020年9月1日20時受信、在ブルガリア日本国大使館領事警備班メールより引用)
今回デモの中心となったのは上記の写真、国民議会周辺。
この場所はブルガリアの首都、ソフィアの中でも中心部にあたります。
当地のニュースによれば、このデモへの参加者は9万人以上、デモ隊と警察の衝突により緊急搬送される人がいたり40名が検挙されたり、予想通りかなり大規模なものになったようです(ソフィアの人口は130万人)。
朝8時から開始され、夜8時時点でも多くの人が国民議会周辺に押しかけている映像がニュースで流れていました。
反政府デモは今後も続く見通しです。
デモに参加していなくても近くに行くことで巻き込まれる可能性も十分にあります。
新型コロナウイルスへの感染予防の観点からもしばらくは中心部(セルディカ駅周辺)へ行くことは控えましょう。
またこのデモの影響で公共交通機関や道路の混雑状況も悪化しているようです。
離れた場所にいたとしても、移動する際には時間に余裕を持って行動することをおすすめします。