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スウェーデン語で「kanelbulle (カネールブッレ)」というシナモンロールは、フィーカに欠かせない食べ物です。ベーカリーやカフェではもちろんのこと、スーパーやキオスク「Pressbyrån(プレスビーロン)」、ガソリンスタンドなどあらゆるところで通年で売られているほどポピュラーです。
1年で最もシナモンロールが売れる日が今日「Kanelbullens dag(カネールブッレンズ ダーグ)」(シナモンロールの日)です。この特別な日の始まりは、Hembakningsrådet(ヘムバークニングスローデット)というホームベーキング協会が1999年に設立40周年を記念し、商用目的で制定したのがきっかけです。
決して祝日になるわけではありませんが、シナモンロールを仕事場でもらえたり、家庭で作ったりと、祝い事のように、多くの人がシナモンロールを消費します。
そして必ずといっていいほど行われるのが、新聞社や観光サイトがその年のナンバーワンシナモンロールを決めることです。そこで、観光サイトThatsupによるストックホルムにおいて2020年1位となった「Tössebageriet(テッセバーゲリーエット)」へ行ってきました。
1920年にできたTössebagerietは伝統菓子やパンで有名な店で、シナモンロールを買いに行ったこの日もかなり混んでいました。そのため、シナモンロール購入後は近くの通りのベンチで座っていただきました。
袋を開けなくてもシナモンの香りが甘く漂い、食欲をそそります。ひと口噛んだ瞬間からバターのいい香りが口いっぱいに広がり、噛むごとに引き立っていきます。食べてみると、シナモンはそこまで強く感じません。生地の食感は食べ応えがあり、美味でした。
スウェーデンにはほかにも、いくつか食べ物をテーマにした日があります。例えば先月29日は「コーヒーの日」でした。スウェーデン国内で特に人気なのが、「セムラ」というデザートパンを食べる「Fettisdagen(フェッティスダーゲン) 」です。これについては改めて2月にブログ書きたいと思います。ちなみに、Tössebagerietはこのセムラで新境地を開き、ある商品をスウェーデン中に広めたブームの火付け役ともなりました。
日本国内ではIKEAや北欧カフェで、そしてストックホルムへ訪れることができた際はTössebagerietのシナモンロールをぜひ味わってみてください。
【Tössebageriet】
・住所: Karlavägen 77、11449 Stockholm
・営業日時: 月~金 7:00~18:00、土 9:00~17:00、日 9:00~16:00
・URL: https://tosse.se/
・最寄駅: 地下鉄レッドライン14番線「Stadion」駅から徒歩7分