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盆地内の感染者数が日々2000人前後と、感染者数増加が止まらないなかでも日常生活が戻り始めているカトマンドゥ。
すでにホテルやレストランは営業を再開しており、やや後ろめたさも感じつつ、先日、約9ヵ月ぶりに外泊してきました。
行き先は、カトマンドゥ近郊ヒマラヤ展望地ナガルコット。日本発団体ツアーの宿泊先でもよく利用される、クラブヒマラヤに宿泊。
例年なら旅行者があふれどのホテルも満室が続く季節。クラブヒマラヤも外国人でにぎわい、空室確保も難しい時期ですが、このときは宿泊客は私たちだけ。週末には、ネパール人やネパール在住外国人の利用が多少はあるそうですが。
メインバザールの人通りも少なく、切なさがこみ上げます。
泊まり慣れたクラブヒマラヤですが、コロナ禍により、スタッフの対応やホテル備品もいろいろ変わっており、現実を突きつけられたような気持ちでした。
まず、屋内に入る前に検温と手指消毒。レセプションのスタッフもマスクと使い捨て手袋を着用。
通常の宿泊者記入フォームに加え、過去1週間の間に発熱はなかった、外国に行っていなかったか、PCR検査で陽性になったことはないか、などの質問票への記入をさせられました。
使用するペンは、消毒済みペン立てに立てられており、使用後は使用済みペン立てに移し替えます。コピーのため提出した身分証明書など、ゲストが触れたものはスタッフが一つひとつ消毒をします。
部屋には、いつものアメニティのほか、使い捨てマスクと手袋も常備されていました。
食事は客室でとる客が多いそうですが、このときの宿泊客は私たちだけだったので、レストランを利用。
私たちだけのためにホテル内の照明をすべてつけてくれ、申し訳ない気持ちもしました。繁忙期のこの季節に貸し切り状態で利用できることなど、今後二度とないでしょう。
通常はビュッフェスタイルで提供される夕食や朝食ですが、コロナ禍の現在は、事前注文式に。インド料理やネパール料理、中華料理のセットメニューの中から、ネパール料理を選択。
お通しとして、ネワール風カジャ:川魚フライ → ジャガイモのピリ辛レモン汁和え(アチャール) → 炒り黒大豆のスパイス和え(バトマスサデコ) → 鶏肉ピリ辛マリネ(チキンチョエラ) → サクサクの干し飯(チウラ)。中華風野菜ワンタンスープも。
メインメニューはダルバート:時計回りに12時から、ダルスープ→白身魚のカレー → ギウで揚げた細切りポテト → トマトのアチャール → 生野菜 → パパド → ロティ → 青菜炒め → 野菜カレー → 中央ご飯。
久々の外食、ホテル仕様の豪華版ダルバートに感動です。
ところで、ゲストのチェックアウト後はそのまま放置し、清掃スタッフは72時間後に入室するのだそう。掃除消毒し次の客を受け入れるという、徹底した対応ぶりでした。しばらくはこのような状況が続くのでしょうね。
1年後の同時期には、また活気のあるナガルコットに戻っていることを願います。
〈ホテル情報〉