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全米における感染者の増加が懸念されるアメリカ。昨日2020年11月11日の段階で、過去最多となる14万2000人の新規感染者の記録を更新しました。感染者増加が抑えられていたカリフォルニア州と厳しい規制を貫いてきたサンフランシスコでも、10月中旬から徐々に増加が目立っています。11月中旬のサンフランシスコの様子をレポートします。
増加に歯止めが効かないアメリカの感染者数
アメリカの新規感染者が10月中旬を境に増加しています。11月4日と11月5日に過去最多更新し、パンデミックがはじまって以来10万人を超えたことがニュースとなりましたが、11月6日はさらにこの数を超える13万人が、そして11月11日には14万人を超える事態となっています。
寒くなると増えると懸念されていた感染者数は、すでに秋の段階で増加が続き、ここ1週間は最多数を更新し続けているという最悪の状況が続いています。
今週のカリフォルニア州の状況
先週もお伝えしたように、10月中旬からじわりと増え続けているカリフォルニアの新規感染者、今週1週間の平均新規感染者数は6344人。先週の4552人・先々週の4234人に比べて明らかに増加傾向が強まっているのがわかります。
この状況を受けてカリフォルニア州のニューサム知事は、11月10日にプレコンを開き、多くの郡の感染危険度レベルが悪化していることを警告しています。
今週のサンフランシスコの状況
11月3日に大統領選挙を迎え、11月7日に選挙結果がほぼ確定とのニュースを受けてサンフランシスコ市内は歓迎ムードに包まれてました。
市役所の前には大勢の人が集まり、大きな音楽をかけて喜び合う姿が、加えてカストロやフェリーターミナルの前にも人が押しかけ、ちょっとしたお祭り騒ぎとなりました。
秋晴れのいい天候も手伝ってこの歓迎ムードは夜まで続き、多くの人が屋外で過ごしました。
今週のサンフランシスコの経済再開プランは後戻りに
そんな歓迎ムードが続くサンフランシスコですが、新規感染者数と陽性率の増加が懸念されています。この事態を受けてサンフランシスコ市は、現在感染危険度レベルが1番軽いイエローであるにもかかわらず、明日11月12日から屋内飲食を再度規制することを発表。加えて、映画館と屋内ジムの最大収容人数を50%から25%に、学校の対面授業にする計画を一旦白紙に戻すと発表しました。
加えて、全米で感染者数が増加していることと、ホリデーシーズンが間近であることから、再度品不足が起こるかもしれない事態も懸念されています。11月中旬の段階ではトイレットペーパーは通常通り販売されていますが、今後、消毒関連アイテムとともに品切れが起こるかもしれないとのニュースも見られるようになってきました。
最後に
このコラムを書いている11月12日現在、LA timesの統計 によると、サンフランシスコの感染者数は1万3209人・死者数は152人。先週の1万2666人・死者数は149人に比べ、新規感染者数の増加は543人。1日の平均数は77人・陽性率は1.1%。明らかに増加傾向に向かっています。厳しい規制を貫いてきたサンフランシスコですが、ここから増加をたどってしまうのか……、今後も引き続きレポートします。