キーワードで検索
寒さをより感じるようになった2020年11月下旬、アメリカは感謝祭の週末を迎えました。この週末に全米で自宅を離れて旅行をする人の数は5000万人、飛行機を利用する人は600万人と言われています。今週のサンフランシスコの様子をレポートします。
外出禁止令がはじまったカリフォルニア州
先週お伝えしたように、11月16日にカリフォルニア知事はカリフォルニア州が定める感染危険レベル分けで1番危険度の高い紫レベルの地域を22:00から5:00まで、不要不急でない外出の規制を発表しました。
特別な取り締まりなどは行われないようですが、この時間内に大きな集まりなどが確認された場合は法的処置を取られることになります。これを受け、ベイエリアでもマリン・サンマテオ・サンフランシスコを含まないすべての郡が夜間の外出の規制対象地域になっています。
感謝祭の週末を迎えたサンフランシスコの様子
できるだけカリフォルニア州を越える旅行を避け、できるだけ自宅で過ごすように強く推奨されている今年の感謝祭。サンフランシスコは、人気のない状態が続いています。
多くの買い物客で常に混み合うフェリーターミナルも、感謝祭前日でもこのような感じ。感謝祭の食事に使うパンなどの食材を求めて多少の列はできていますが、ターミナル内はガランとしています。
通常なら観光客であふれる夕方のユニオンスクエア近辺も、通りはガランとしており観光客がほぼいない状態がみて取れます。
ユニオンスクエアに登場したクリスマスツリーには点灯式を前に雪が舞うイルミネーションが実施されており、唯一ここだけまばらですが人が集まっている状態です。
感染拡大が止まらないカリフォルニア州の状況
カリフォルニア州の新規感染者数の増加傾向がとまりません。11月に入って急速に数が増えていき毎週のように新規増加数を記録していましたが、今週11月23日は新たに1万7893人という数を記録しています。この数をピークに数日間は減少していますが、ここ1週間の平均数は1万3483人。先週の9915人に比べて爆発的に増えてしまったことがわかります。
現在州内で最も感染者数が増加しているのがカリフォルニア州の北東部に位置するラッセン郡。直近1週間の人口10万人当たりの感染者数は1700人。ロサンゼルスの295人・サンフランシスコの110人と比べてもかなりの数となっています。
最後に
このコラムを書いている11月26日現在、LA timesの統計 によると、サンフランシスコの感染者数は1万4851人・死者数160人。先週の1万4041人・死者数156人に比べ、今週の新規感染者数の増加は810人。1日の平均数は115人・陽性率は1.8%。今週に関しては先週とほぼ横ばい状態です。感謝祭を終え多くの人が移動する週末、これから感染者の数が反映されるのは12月上旬になります。