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クリスマスまでおよそ4週間となりました。ここスウェーデンには、クリスマスまでの4週間をadvent(アドベント)と言います。ラテン語で「到来」を意味するadventusを語源とし、イエス・キリストの誕生を祝う日である12月25日を待ち望む期間とされています。
advent期間中は、毎週日曜日にろうそくに火を灯して、クリスマスまでのカウントダウンをします。ろうそくに火を灯していくという習慣は1890年代に始まったようです。
11月29日は、アドベント最初の日曜日にあたり、第1本目のろうそくに火を点けました。
次の日曜日には1本目と2本目に火を灯し、その次の日曜日には1〜 3本目にというように、毎週火を点けるろうそくの数を増やしていくので、最終的には4本すべてが階段状に火を灯されることとなります。
そしてadventsstjärna(アドベンツシャーナ) と呼ぼれる紙でできた星形の飾りも、このアドベントの時期ならではです。中に電球を入れて窓に吊したり、窓際に立てたりします。もともとはチェコ共和国の習慣のようですが、1930年代にスウェーデンに広まりました。
ちなみに、火を使わず電気で輝くadventsljusstake(アドベンツリューススターケ)も多くの家庭にあり、この時期大活躍します。
スウェーデン文化に欠かせないフィーカでは、glögg(グレッグ)というシナモンやカルダモンなどのスパイスの効いたホットワインを飲んだり、pepparkaka(ペッパーカーカ)というショウガやシナモンが混ざったジンジャーブレッドクッキーをアドベントのお供にいただきます。
暗い時間が長い冬を過ごすスウェーデンでは、こういったろうそくやデコレーションの明かりが温もりや安心感を与えてくれます。また特に外にいると、いろんな家庭のさまざまなデコレーションを垣間見ることができるので、それもおもしろさのひとつであったりします。
皆さんはどのようにクリスマスの準備をしますか。ローソク4本を立てられるローソク立てadventsstake(アドベンツスターケ)など今回のアドベントグッズはほとんどIKEAで購入しました。日本のIKEAには残念ながらadventsstakeは置いてないようですが、adventsstjärnaをはじめ、いろんなクリスマス関連グッズや食品があります。ぜひIKEAを利用して、スウェーデンのクリスマスを家庭で味わってみてください。
参考:SWEDEN.SE https://sweden.se/culture-traditions/advent/