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暑いブエノスアイレスの新年をお伝えする前にようやく町が社会距離を保って活動をはじめ、気持ちのいい新年の夏が始まったのに……。
本日2021年1月7日午後に発表と言われていますが、夜間外出禁止toque de queda トケ・デ・ケダが始まりそうです。
軍政時代を知っている人には物騒な用語で、その昔は戦車が出て、決まりを破る人はそのまま牢獄行きだったそうです。
いまはラテンアメリカではペルー、そしてチリ、アルゼンチンは自粛要請はありましたが、強制隔離期間で実質的にお店などは開いていなかったのですが、夏休みのバケーションシーズンに加え、その前の2020年は11月から年末までいろいろな出来事……。国会の堕胎問題などの審議、クリスマス、その前のマラドーナの死なども影響してか、新型コロナウイルス感染者数がまた1日1万人レベルに上がってきました。
こちらに表があります。
一方で世界ランキングではアルゼンチンは新型コロナウイルス感染者ランキングでベスト10に入っていましたが(ただし致死率は2.6%で比較的低い)、1月に入りヨーロッパを中心に新種のウイルスが流行りだしたため現在は12位に落ちています。
しかしながら、北半球の流行もあり、この夜間外出禁止に加え、現在アルゼンチンの国際玄関であるエセイサ空港を閉鎖することを検討中です。
本日1月7日から8日にかけて、アルゼンチン大統領、保健相、そして感染者が多いブエノスアイレス州知事の三者会談が行われ、おそらく1月9日頃に、1月15日から閉鎖すると発表する見込みだと各新聞社は報じています。
アルゼンチンはアルゼンチン人そしてアルゼンチン在住者への入国時のPCR検査免除を1月7日までにしていました。1月6日はクリスマスの終了であるREYESと呼ばれる東方の三賢人のお祝いの終わり。
本日1月7日午後から正式発表があるでしょうが、夜間外出禁止令が発布される予定です。ただ国会審議も必要と野党は言っていますが、まあたぶんまずは人の行き来を抑えるためにやるでしょう。公共交通機関もなくなります。
なお、夜間とはいえ、アルゼンチンで午後11時から午前6時なので、日本人の方が関係することは少ないでしょう。
特にバールなど飲酒店などへの若者(年齢の問題ではなく)の集会を制限し感染者数を抑える目的です。ちなみにコリエンテス大通りでコンサートなどが始まるところでしたが、これからどうなるのでしょうね……。
全国になるか一部になるかですが、ブエノスアイレス市内、近郊都市、ブエノスアイレス州はほぼ確実でしょう。罰金、車の押収などがありますから、お気をつけください。
なお、先ほどイトゥサインゴというブエノスアイレス州ではもう確実に発令されたそうです。
皆様方も本当にお気をつけてお過ごしください。
2021年もよろしくお願いします。