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ステイホームが解除になったサンフランシスコ!1月最終週の様子

KatieM

KatieM

アメリカ・カリフォルニア州特派員

更新日
2021年1月29日
公開日
2021年1月29日
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クリスマス・年末年始の感染拡大のピークが過ぎたという理由で、2021年1月25日にカリフォルニア州全土のステイホームが解除になりました。これによってサンフランシスコは、現在の感染度合いを示す紫ティアのガイドラインに従って規則が緩められます。1月最終週のサンフランシスコの様子をレポートします。

1月25日の会見でわかったこと

カリフォルニア州知事のステイホーム解除宣言にともなって、サンフランシスコでも1月25日にブリード市長による会見が行われました。サンフランシスコでは1月23日あたりからICUの空き状況が改善し、紫からオレンジティアに近々昇格する、というニュースは流れていました。

今回州知事のステイホーム解除にともない、ブリード市長は一時期は372人だった新規感染者数が261人まで減少していること、感染率が0.95%と1%を下回ったこと、ICUの空き状況が26%まで上がったことを説明、木曜日から屋外での飲食が可能になることと、散髪やネイルサロンの営業の再開が認可されることを発表しました。

これにより、今週木曜日から、屋外限定ですがレストランでの飲食が可能となります。

変異種の状況は?

会見では、サンフランシスコのCOVID対策チームの指揮を取るコルファックス博士に、現在ベイエリアで流行している変異種(L452R)についての質問もありました。

これに対しコルファックス博士は、数週間前に比べて新規感染者数と感染率が減少傾向にあること、このまま経過観察を続けていく必要があるということをまず説明。変異種については非常に気になるところだか、パニックになる必要はまったくなく、マスクと社会的距離を保ち、衛生的に過ごすことで変異種の感染拡大を抑えることができる、と説明。

特にサンフランシスコは、ICUの空きも深刻ではない状態が保たれていることや、このような状況が1年ほど継続していることを例に出し、少しずつ規則を緩めていくことには問題がないという見解を示しました。

現在サンフランシスコでは、6月の終わりまでに全市民にワクチン接種を行うことを目標に掲げています。このままワクチン接種が順調に進み、変異種を抑え込むことができるのかが、今後の課題と言えそうです。

カリフォルニア州の感染状況

先週のコラムでもお伝えしたように、大型のクリスマス休暇が終わりカリフォルニアの新規感染者数は徐々に減少に向かいつつあります。今週1週間の1日における新規感染者数の平均は「2万3024人」。先週の「3万3181人」、先々週の「4万4087人」に比べてもほぼ1万人の減少となっています。

ただし州全体の人口10万人当たりの平均感染者数は71.6人、陽性率は12.4%、ICUの空き状況はいまだ0%なのに加え、紫レベルの地域は99.9%の状態です。新規感染者数の減少がこの数字に影響するにはあと数週間かかりそうです。

最後に

このコラムを書いている1月28日現在、LA timesの統計 によると、サンフランシスコの感染者数は3万674人・死者数308人。1日の平均数は261人。先週の2万9362人・死者数274人に比べ、今週の新規感染者数の増加は1312人。1日の平均数は187人・陽性率3.9%・人口10万人当たりの感染者数27人とようやく減少傾向に向かいつつあります。

今週は、ついに自宅待機令が解除という大きな変化があったサンフランシスコ、今日から屋外飲食も可能になりますが、今週の天候はあいにく雨が続いています。

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