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香港では2021年1月23日午前4時から25日午前3時30分に佐敦(Jordan)地区で、26日19時から27日午前6時まで、28日19時から北角(North Point)で、29日午前7時終了を目標に地域限定のロックダウンが行われています。(写真提供:香港政府新聞処)
香港政府はコロナウイルスの感染拡大が始まってから検査体制の拡充に努めてきました。その結果、香港市民はいつでも検査を受けることが可能になっています。その検査体制を活かして、特定の場所と期間限定でロックダウンを行い、目標とする時間内にそのエリアについて住んでいる人に対して強制的に検査をするものです。
政府は、1軒1軒、住人の家に足を運び、検査を受けなければならない旨を伝えます。さらに、テントを作って臨時検査場を作り、そこで鼻と口から検体を取ります。そして、腕輪が装着されます。基本的にロックダウン中はエリアから出ることはできませんので、麺やパン、フルーツ、缶詰などの食料やマスクといった衛生商品などの必要物資が政府から支給されるシステムになっています。こうすることで、ある種の隠れ陽性者を発見して感染拡大を防ごうという方策です。ちなみに佐敦では13名、油麻地では1名の陽性者が実際にいました……もちろん即入院です。
「ロックダウン」というと欧米であるように、感染拡大が止まらないから、これ以上の感染拡大を防ぐために実行するもの……というのではなくて、クラスターのさらなる発生の芽を取り除くという視点がから行われています。「クラスターを発生させてしまった」という意味だとネガティブですが、「それ以上拡大させない」方策という意味ではポジティブです。