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いよいよ今週2021年6月15日に感染規制の縛りを一切取り払ったフルオープニングの日を迎えたカリフォルニア州。サンフランシスコの例にも漏れず、いままであった規制を解除しました。新たなフェーズを迎えたサンフランシスコの様子をレポートします。
今回のフルオープニングで変わったこと
前回もお伝えしたように、6月15日以降は州が定めていたぞれぞれの地域を感染度合いによってレベルわけしていた規制が一切なくなります。これまで指標にしていたブループリントのサイトも6月15日を境に消滅しています。
市民にとって今回のフルオープニングで大きく変わることといえば、いままでマントラのように呟かれていた6フィートの社会的距離を保つルール、屋内での人数制限、屋外屋内問わずマスクの着用の義務がなくなること(例外あり)。特にマスク着用に関しては、ワクチン接種を完了している市民は店舗やスーパー、レストランでも着用義務がなくなります。
市内の様子はこんな感じ
6月15日過ぎたばかりの市内を歩いてみましたが、特にこれといった変化はありません。ユニオンスクエア付近のマスク着用率は体感的に約70%。ほとんどの人が自主的にマスクを着用しています。
スーパーの中は従業員を含め、ほぼ100%がマスクを着用。パークレットで飲食をしているレストランを見ても、一軒を除きほぼ全部のレストランのスタッフがマスクを着用している状態です。縛りがなくなったからと言って、即座にマスクを外す層はあまり多くない印象です。
6月はLGBTQのプライド月間として、例年通り市内はレインボーカラーに包まれています。またサンフランシスコ市長ブリードは6月16日にツイッターで、ケーブルカーの運行を9月から再開すると発表。8月いっぱいは試運行となり、市民や観光客は無料で乗車ができます。
カリフォルニア州の感染状況
今週の1日あたりの平均新規感染者数は921人。今週も先々週に続いて1000人を下回った数字が出ました。いままで指標にしてきた州の感染状況を知らせる公式ウェブサイトが6月15日を境に消滅してしまったため、人口10万人当たりの平均感染者数や陽性率は今週から省きます。
今週のサンフランシスコのワクチン接種の状況
サンフランシスコ市の公式ウェブサイトによると、現在12歳以上のサンフランシスコ市民で少なくとも1回目の接種を終えた割合は80%。すでに63万人の市民が少なくとも1回目のワクチン接種を完了しています。この80%という割合は、全米を見てもシアトルに続いて第2位の高さ。いかにサンフランシスコが科学とデータを根拠に対策を行っているのかがわかります。
最後に
このコラムを書いている6月17日、LA timesの統計 によると、サンフランシスコの感染者数は3万6885人・死者数550人。先週の3万6819人・死者数547人に比べ、今週の増加数は66人。1日の平均数は9.4人です。よほどのことがない限り、感染リスクが最小限に抑えられた状態まで到達したサンフランシスコ、今後はいかに経済を再開していくかがポイントとなります。