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Midsommarafton(ミッドソンマラフトン)、夏至祭前夜はスウェーデンで最も大切なイベントです。今年は昨日2021年6月25日がそれに当たり、祝日となりました。また、夏至祭当日に当たるMidsommar(ミッドソンマル)は本日26日で、こちらも祝日となっています。
例年、雨が降ったり、日が差したりの繰り返しで、不安定な天候がつきものですが、ストックホルムでは今年は朝にざっと雨が降ったのみで、その後は夏らしい暑い1日となりました。
夏至祭前夜で有名なのが、ダーラナ地方で続く夜通し行われるイベントですが、ストックホルムでは、野外博物館スカンセンで行われるものが最も有名でしょう。ということで、昨日はスカンセンへ行ってきました。
現在新型コロナの影響で入場者数上限を5000人としているため、混雑が予想される25日は前売入場券が販売されていました。
そんな園内は家族連れなどでにぎわっていて、夏至祭の影響もあり、一層華やかに見えました。
というのも、krans(クランス)と呼ばれるカラフルな花冠を頭につけた大人や子供がたくさんいました。健康でいられるようにという意味が込められた夏至祭のコスチュームのようなものであり、スカンセン園内に限らず町なかにも花冠を身に着けている方がたくさんいました。
夏至祭といえば、シンボルであるmidsommarstång(ミッドソンマルストング)と呼ばれる葉や花で飾り付けられたポールの周りで、「Små grodorna(スモーグロードナ)」というカエルの歌(日本で耳にする「かえるの合唱」とはまったく別物)などを歌いながらダンスをしたりするのが恒例です。しかしながら、昨年に引き続き、今年もそれは中止となってしまいました。
それでも、花冠を作れるワークショップがあったり、夏至祭らしいゲーム「みのむし競争」を体験できるスペースがあったりと、楽しめるスカンセンでした。
来年こそは復活してほしい本来の姿の夏至祭。来年のMidsommaraftonは6月24日、Midsommarは6月25日です。海外旅行が気軽にできるようになっていたら、ぜひスウェーデンへ旅行に訪れ、ここスカンセンで夏を楽しみましょう!
ちなみに、現在スウェーデンではNetflixでホラー映画『ミッドサマー』を見ることができますが、実際の夏至祭は狂気に満ちたものではないので安心してください。