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サンフランシスコの町が、本当に活動再開になったと感じるのが、走る観光名所のケーブルカーが再開した8月と言った人がいましたが、アメリカを代表する観光都市としてそれは納得するところで私も同感です。初日、2日目くらいは、行列はなかったのですが、日が経つにつれて、行列ができはじめました。
▲日本からのツアーで利用することが多いカリフォルニア線
1964年、アメリカの歴史的建造物に指定されたケーブルカーは、"動く歴史的ランドマーク"という点で非常に珍しいです。現在のケーブルカー路線は3つ。このケーブルカーが登場するまでは、いまのケーブルカーとほぼ同じ形の車両を4~6頭の馬で線路の上を走っていました。お馬さんが機関車とイメージするといいです。サンフランシスコの霧で、路面が滑りやすい状態と馬の蹄。滑って客車ごと坂から落ちてしまった惨事に見舞われたそう。馬をこよなく愛するイギリス人のハリディー氏が現在のケーブルカーシステムを考案しました。
1873年8月1日にいまのケーブルカー動き出したのですが、大きな鉄の塊の車両だけが動く光景は、当時の市民にとっては興味津々というより不気味なものだったようです(馬がいないのになぜ動く!?)。
▲ツーリストウエルカム(Tourist Welcome)
8月いっぱいは、お客さんを乗せて試運転として無料で乗車できるので、試しに乗ってみたり、普段は決して使わないけど、通勤にも利用させてもらって、果たしてケーブルカー通勤が実現し"サンフランシスカン"の仲間入りです。
▲車窓から
乗り方のおさらいですが、ミュニバス同様交差点に停留所があるので、ケーブルカーが止まったら、乗車。ケーブルカーが止まっているときは後続車は追い越しが禁止ですが、ローカルなルールを知らないドライバーもいるので、気をつけて道路を渡ってください。
乗ったら、料金をもらいに来ますので、現金かクリッパーカード・ミュニモバイルなどで払います。その際降りるところを伝えるといいですよ。言い忘れれてしまって降りたい場所に近づいたら"降りたい動作"で降りたいことをアピールしてくださいね。ここら辺はグリップマンとの掛け合いでなかなか楽しいです。
降りたい動作の例:帽子をかぶり直す、荷物をまとめる、お尻をもぞもぞと浮かせてバーに捕まり降りる準備……きっと気がつてくれるでしょう
▲車内は木造
車両は鉄骨と木造でクラシカルです。つい外の景色に目がいっちゃいますが、車内も要チェックです。ターミナルで待機している車両にグリップマンや係員の方がいたら、ちょっと乗せてもらって写真を撮ってもいいですね。
エンバカデロ~バンネスを運行しているカリフォルニア線は約20分。ユニオンスクエア~フィッシャーマンズワーフを運行しているパウエル線は、約30分。まるで遊園地のアトラクションみたいなケーブルカーです。週末はパウエル線は、夏休みの名物になってる"ケーブルカー待ち行列"ができてました。
▲往復で乗っちゃう観光客グループ
乗るだけで、観光なんですね、大人がはしゃぐ乗り物です。
乗車の際は、外側の椅子や立ち乗りでも必ずマスク着用お願いします。
▲料金、1回$8
楽しい乗り物ですが、料金は1回$8! 乗ったらなるべく長い距離を乗って元取ろうと考えるのは私だけではないはず。市内観光のプランを立てるときは、始発から終点まで乗ってしまいましょう(苦笑)
よく日本の方からされる質問があります。
「動いてるカーブルカーに飛び乗ったり降りたり、どこからしてもいいんですよね!」
▲プリーズ(Please)とありますが……
答えは、ダメです。
車内表示には、優しく"お願い(Please)Don't〜"とありますが、"DO NOT"と思ってくださいね。短縮形のDon'tはしないで!くらいのニュアンスですが、Do Notはするな!と、そして大文字のDO NOTになると(絶対)するな!くらいの意味合いになります。動いているケーブルカーに、飛び乗ったり、飛び降りたら危険行為として見なされます。
旅前(タビマエ)の予備知識でした。
■Cable Car Museum: http://www.cablecarmuseum.org