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▲地球の歩き方グルメ図鑑
先日、一刻も早く見たくて、日本から『地球の歩き方世界のグルメ図鑑』を取り寄せました。全ページ美しいカラー印刷。図鑑なのでカラーじゃなければなりませんねぇ^ ^;
ペラペラとめくってみると、行ったことのある町の懐かしい食べ物、これから行ってみたくなる場所の見たこともない食べ物。図鑑はみてるだけでも楽しいです。そして、オリンピックがあったおかげであの選手はこんな物を食べていたんだと思ったりしてました。
▲アーティチョーク
こちらに住んで間もないときに、「カリフォルニアの枝豆を食べよう」て言われ、ビールを持って参上したら、まったく違ってとりあえず食べてみたらちょっとホクッとした感じがたまらなく、あっという間に完食。以来私も日本からのお客さんには季節になると、同じことを言って食べてもらっています。まぁどこのお家でもとりあえず出てくるポピュラーな食べ物なのです。それもそのはずアーティチョーク(Artichoke)はアメリカ国内で99.99%を生産しているのがカリフォルニア州です。原産国は、地中海沿岸で、野菜ナビなどでによると、世界生産量①イタリア・②エジプト・③スペイン……ヨーロッパ方面が占めていて、アメリカは約4万6千トンと8番目に位置しています(2018年)。そして、2013年にカリフォルニア州のオフィシャル野菜として当時の副知事が宣言をしました。
日本語では、チョウセンアザミと言われいて、気候の関係でなかなか育ちにくいアーティチョークです。菊芋(Jerusalem Artichoke)も仲間みたいですが、別の種類になります。カリフォルニアに住んでいると、本当によく見かける食べ物で、季節は春(2月後半~5月頃)と秋(9月~10月)の2回、これからまたどんどんマーケットに登場しますよ。
▲産毛のようなお花
初夏の頃に出回るアーティチョークのお花です。甘くいい香りがします。農家の方に聞けば、花びらは食べられると言いますが、もったいなくてテーブルフラワーとしてしばらく楽しんだあと、ドライフラワーにします。基本的にはお花になる前の若い蕾を食べる花菜類です。
大きなアーティチョークは、トップと茎の下を切り取り、"ゆでる"食べ方が一般的ですが、家では圧力鍋で蒸します。沸騰してから20分弱調理します。アイオリソースとおしゃれにいきたいですが、QPマヨネーズに少々カレー粉を混ぜて、外側から1枚ずつ剥ぎ取り、下の歯でしごくように花肉部分を食べます。(食べ方のイメージこちら)下の歯でしごくので、歯の矯正中は食べちゃいけない食べ物のひとつです。
▲小さいアーティチョーク
赤ちゃんのゲンコツくらいのかわいいサイズ。アーティチョークも何種類かありますが、パープル・赤い色のものはイタリア系の種類になります。大きいサイズと同じようにゆでるか蒸すかしてもいいのですが、柔らかいのでいっそ揚げちゃいましょう。
▲下処理
どんなに小さくても、頭3分の1は切り落として、茎の付け根からも最低3枚葉っぱ部分は取り除いてください。いつもここで「もったいないなぁ~」切り落としや葉っぱを残してしまいがちですが、この料理の最大のポイントは勇気を持って思い切り取り除くことです!
▲レモン水につける
酸化を防ぐため、アク抜きも兼ねて、レモンを絞った水に30分以上つけてください。
上からラップをして切り口に空気が触れないようにするといいですよ。
▲塩麹の威力を借りる
硬いところは取っていますが、味に深みを出し、さらに柔らかくなるように、重量の10%を目安に塩麹でマリネして、ジップロックに入れて揉み込み、一晩冷蔵庫に入れときます(私3日間忘れてましたが、かえってよかった。結果オーライ)
▲じっくり揚げる
揚げ油を用意しますが、たっぷりのオイルじゃなくてなくても大丈夫です。
第2のポイントですが、ゆったりした気持ちでじっくり揚げてください。
【材料】
・アーティチョーク: 今回は2lb(下処理後は1.3lbくらい)1lb≒453g
・生レモン: 1個
・塩麹: 重量の10%
・揚げ油: 適宜
お詫び: 完成したアーティチョークの写真を撮る前にほとんど食べちゃいました。
全米で商業用のアーティチョークのほぼ100%生産しているカリフォルニア州。その中心となる町は、モントレーカウンティーのカストロビル(Castroville)です。カリフォルニア州で生産される75%がこのエリアで収穫され「Artichoke Center of the World(世界のアーティチョークセンター/アーティチョークの首都)」とニックネームがついています。毎年7月終わり(今年は7月24、25日でした)にアーティチョークフェスティバルが開催されています。チャンスがあったらぜひ行ってみたいです。
■アーティチョークフェスティバル(ウェブサイト)
グルメ図鑑の話から、カリフォルニアの素朴な地元飯を紹介しました。
アメリカ合衆国最大の農業国(州)カリフォルニアには、埋もれてる地元飯がまだまだありますよ~
ボナぺティ