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7月中は約1年ぶりの新規感染者2桁台、陽性率1%以下と感染状況が落ち着いていたブルガリア。
6月にはランダムに国民の抗体検査を行った結果、約47%が抗体を持っていることが判明したとニュースで報じられ緩和ムードが漂っていました。
ですがその安心感もあってか、昨年12月から開始したワクチン接種はなかなか進まず、ブルガリアのワクチン接種率は15.5%(※2021年8月17日時点)。
これはEU加盟国内のワクチン接種率を見たとき、最も少ないレベルです。
そして8月に入ってからは徐々に新規感染者が増え始め、現在加速度的に感染が拡大。
最近の新規感染のほとんどがデルタ株と発表されています。
感染拡大を受けて、政府はワクチン接種を広く国民に呼びかけるとともに、現在導入されている感染拡大予防策に関して一部修正を行いました。
【ブルガリア保健省発令、感染拡大予防策概要(2021年8月20日~31日有効)】
◇語学学校そのほかの学習センターにおける対面式授業は1.5mの物理的距離の確保。マスク着用。毎時の換気及び消毒。
◇児童クラブは収容人員の50%まで。全職員マスク着用。
◇大会・会議系イベント、セミナー、コンクール、展示会、その他の公共イベントは収容人員の50%まで。1.5mの物理的距離の確保。マスク着用。
◇文化・娯楽イベント(映画、劇場、サーカス、博物館、美術館、図書館)、フィットネス、スパ施設は収容人員の50%まで。1.5mの物理的距離の確保。マスク着用。
◇スポーツイベントは屋内外とも収容人員50%まで。1.5mの物理的距離の確保。マスク着用。
◇飲食店、娯楽施設、ゲームセンター及びカジノは、収容人員の50%まで。店員はマスク着用。(※ただし、職員全員がワクチンを完了している、又は、回復者、又は72時間前以降のPCR陰性証明を保持する場合であって、これら条件を満たす者のみ入場を許可する場合は、上記規制(収容人数の50%まで、店員のマスク着用)は、適用されない。)
◇商業施設、行政施設は8平方メートルあたり1人の入場者数制限。
◇市場、商店街、バザール、展示会では、従業員及び訪問者はマスク着用。
◇可能な限り在宅勤務。出勤は全従業員の50%まで。(※行政機関については、不可能な場合を除き、勤務時間に関するフレックス制を導入の上、勤務開始時間を7:30-10:00の間で定める他、業務の性質により不可能な場合を除き、最低でも職員の50%をリモート勤務とする。)
◇医療施設の面会禁止。ただし、末期患者を除く。
現時点では日本からの渡航者がブルガリアに入国するためには、
●有効な「検査証明書」
●「ワクチン接種証明書」
●「回復証明書」
のいずれかひとつの提示が必要で、入国後の隔離義務はありません。
ですが上記で説明した通り、ブルガリア国内の感染拡大は著しく、万が一感染して入院が必要になってしまった場合、日本語が通じる病院はありません。
夏のブルガリアは過ごしやすい気候で魅力もたくさんですが、リゾート地として人気のブルガスは現在ブルガリア国内で最も感染者数が多い地域でもあります。
刻一刻と状況は変わっていくため、渡航される際には最新の情報をご自身で調べるとともに、十分に気をつけて行動なさってください。