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ネパールの俗信「ジャナイプルニマを過ぎると涼しくなる」

春日山 紀子

春日山 紀子

ネパール特派員

更新日
2021年8月25日
公開日
2021年8月25日
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先日の日曜(2021年8月22日)以降、23日、24日とカトマンドゥでは雨のち曇りのどんよりした空模様で、涼しい(というか肌寒いくらいの)日が続きました。

ちょうど22日は「ジャナイプルニマ」という祭りの日でしたが、

信仰深いヒンドゥ教徒はこの日に合わせ、聖地ゴサイクンダ湖(標高4380m)を参拝し、湖で身を清め、身体に身に着ける「ジャナイ」を交換する慣習があります。

ゴサイクンダ湖↓

このゴサイクンダは、外国人旅行者にとってのトレッキングコースにもなっていますが、ほかのコースに比べると訪れる人も少ないコース。しかも例年この時期は雨季中でもあり閑散としますが、「ジャナイプルニマ」の日に合わせ、参拝するヒンドゥ教徒たちで混雑し山小屋も満室になるほど。

そのたくさんの信者が、高地の冷たい水で沐浴し参拝を終え一斉に下山する際、高地からたくさんの「冷気」をも運んでくるから、この日から下界は涼しくなるのだ、という言い伝えなのです。

今年はコロナ禍で参拝客も少なかったようですが、それでも、ちょうどこの日を境にこんな気候になり、言い伝えもあながちあなどれないなあ、などと思っているところです。

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