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サンフランシスコから車で数時間の距離にある高級リゾート地「レイク・ タホ」。付近は山火事の影響を受け、住民や観光客の避難が余儀なくされています。例年にもまして山火事の影響が深刻なカリフォルニア州、サンフランシスコでも煙による大気汚染が心配されています。今週のサンフランシスコの様子をレポートします。
山火事が続く北カリフォルニア
タホ湖近くで発生した「カルドア」と呼ばれる山火事が、人気のリゾート地として知られるレイクタホの付近に接近したことから、周辺地域で避難命令が出ました。この山火事は、今年2021年の夏カリフォルニア州で発生した山火事の中で最も被害が最も大きいとされています。
州のレポートによると、現在時点で21万0259 エーカーが焼失、20日続いた時点でわずか25%が鎮火したのみのままです。
サンフランシスコのワクチン接種状況
ファイザー社のワクチンがFDAに正式承認されてから1週間、サンフランシスコの公式ウェブサイトの統計では、今週時点の12歳以上で少なくとも1度目のワクチンを接種した割合は87%、2度目のワクチン接種を完了した割合は80%です。先週の86%/79%に比べると、今週は両方とも1%ずつ上昇しています。
今週ついにサンフランシスコでは、2度目の接種率が80%の大台に乗るというマイルストーンに達しました。
今週のサンフランシスコ
山火事の影響を受けて、サンフランシスコでは曇りの日が続いています。昨年のような深刻な大気汚染の影響はありませんが、山火事シーズンが始まり今後の動向が注目されています。
町なかのマスクの着用率は、現在半々と言ったところ。屋内でのマスク規制は継続中、飲食店でのワクチン接種の提示もようやく慣れてきたといった感じです。
カリフォルニア州の感染状況
今週のカリフォルニア州の感染状況は、州の統計によると州全体の1日あたりの平均新規感染者数は1万4442人。今週の人口10万人あたりの感染者数は28.2人。人口10万人あたりの死亡者数は0.13人です。
現在最も新規感染者数が多いのがロサンゼルス郡・続いてリバーサイド郡・サンディエゴ郡と南カリフォルニアに集中しています。先週なんとなく峠を越えたような感じ、とお伝えしましたが今週は感染者数がまた上昇しています。
最後に
このコラムを書いている2021年9月2日、LA timesの統計 によると、サンフランシスコの感染者数は4万7465人・死者数581人。先週の4万5853人・死者数581人に比べ、今週の増加数は1,612人。1日の平均数は230人。今週はここ数週間の反動か、また数が上昇しています。
なかなか一筋縄にはいかない感染対策ですが、ワクチン接種の普及率が高い市として、全米でも数の変化が注目されています。