キーワードで検索
感謝祭の祝日を迎え、本格的にホリデーシーズンが到来したアメリカ。この週末に旅行をする数は、全米で5300万人とも言われています。そんななか、サンフランシスコを含むベイエリアでは、高級店を狙った略奪が急増中です。今週のサンフランシスコの様子をレポートします。
高級店を狙った略奪事件が急上昇した週
サンフランシスコの高級店舗が軒を連ねるユニオンスクエアで、2021年11月19日にルイヴィトンの店舗が被害に合う強盗が発生しました。これを皮切りに、週末にはサンフランシスコに留まらず近辺の町オークランドやサンノゼにも飛び火し、その数が増加しています。このように市内で大規模な略奪が起きたのは、2020年5月以来のこと。
今回の傾向として挙げられるのは、高級店が狙われていることと、事前に示し合わせたように複数人が犯行に及んでいること。特に翌日11月20日は、ユニオンスクエアから離れた高級百貨店「ノードストローム」に同時期に25台の車・約80人が同時に万引きを行なったことで話題になっています。これを受け、サンフランシスコ市長はダウンタウン周辺をパトロールする警官の数を増やすなど、今後の対策について声明を発表しています。
クリスマスツリーの点灯式、今年は開催
サンフランシスコでは毎年、感謝祭の翌日にユニオンスクエアでクリスマスツリーの点灯式が行われます。残念ながら昨年はキャンセルとなりましたが、今年は例年通り開催の運びとなりました。式典は夕方6時から9時の間になりますが、点灯式は6時40分を予定。ただしその後に通常行われる催し物は、今年もキャンセルとなっています。
ダウンタウンは当日混雑が予想されるため、点灯式に参加する場合は1時間前に到着することが推奨されています。
サンフランシスコのワクチン接種状況
今月から5歳以上のワクチン接種が始まったサンフランシスコ、18歳以上のブースター接種も同様に行われています。サンフランシスコの公式ウェブサイトによると、今週サンフランシスコで、1回目のワクチン接種を終えた率は88%、両方を終えた率は80%。10月の終わりに12歳以上で89%に到達していただけあり、同じく89%に到達するまであと一歩という段階まで来ています。
カリフォルニア州の感染状況
州の公式サイトによる今週のカリフォルニア州の感染状況。州全体の1日あたりの平均新規感染者数は5111人。先週の5859人に比べると今週も減少しています。先週までは5000人台だったのに比べ、今週は4000人台にまで減少。ちょうど2021年7月あたりと同じ水準にまで落ち着いています。
今週の人口10万人あたりの感染者数は10.4人、人口10万人あたりの死亡者数は0.1人。2度目のワクチンを終えた接種率は67.3%。こちらもよい傾向が続いています。
最後に
このコラムを書いている2021年11月25日、LA timesの統計 によると、サンフランシスコの感染者数は5万6614人、感染による死者数669人。先週の5万6176人、死者数667人に比べ、今週の増加数は438人。1日の平均数は62人。今週も先週に引き続き、減少傾向にあります。爆発的に感染者数が増加していた昨年の今頃に比べると、明らかに今年は落ち着いた状況です。