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感謝祭も終わり、ホリデーシーズン真っ只中のアメリカ。そんな最中、2021年12月1日、サンフランシスコでは市長による会見があり、市内で全米初となるオミクロン変異株のケースが確認されたと公式に発表されました。今週のサンフランシスコの様子をレポートします。
オミクロン変異株が確認された週
11月26日から一気に話題になっている新たな変異株「オミクロン」。世界各地で感染者が確認され、アメリカでの感染確認も時間の問題だと言われていました。そしてアメリカ政府の首席医療顧問を務めるファウチ博士が、アメリカでも初の感染が確認されたと会見を行ったのが12月1日。報道ではカリフォルニア州と伝えられましたが、同日にサンフランシスコ市長も市庁前で会見を行い、この感染がサンフランシスコで確認されたものと発表しました。
感染経路は南アフリカから11月22日に帰国した旅行者。11月29日に検査で新型コロナウイルスの感染が確認され、30日にオミクロン株であることが判明しています。これに対し、市の保健局のコルファックス博士は同じ会見で「感染者の症状は軽く、隔離中で濃厚接触者もいない。パニックになる必要はまったくない」と説明しています。
クリスマスイルミネーションイベントは開催予定
12月1日に変異株の確認があったばかりですが、今のところサンフランシスコでは今週から来週にかけてさまざまなホリデーイベントの催しものが予定されています。先週のユニオンスクエア広場でのクリスマスツリー点灯式に続いて、セールスフォース交通ターミナルの空中庭園では12月17~19日のアートやクラフトなど無料イベントが開催されます。
またダウンタウンでは「Let's glow SF」という名前のイルミネーションイベントが、12月3から12日まで開催予定です。
サンフランシスコのワクチン接種状況
サンフランシスコの公式ウェブサイトによると、今週サンフランシスコで、1回目のワクチン接種を終えた率は89%・両方を終えた率は81%。今週ついに12歳以上で89%に到達していた10月末の状態まで戻りました。今週の段階でワクチン接種を完了した市民の数が74万1700人。現在はブースター接種の予約が継続して推奨されています。もしかすると今年中に、1回目のワクチン接種率が90%の大台まで到達するかもしれないかもしれません。
カリフォルニア州の感染状況
州の公式サイトによる今週のカリフォルニア州の感染状況。州全体の1日あたりの平均新規感染者数は5137人。先週の5111人とほぼ変わらず、ここ9月末に感染者数が減少して以降、ほぼ横ばいの状態が続いています。
今週の人口10万人あたりの感染者数は9.2人。ついに一桁台まで到達しました。人口10万人あたりの死亡者数は0.1人。2度目のワクチンを終えた接種率は67.9%。こちらの数も今の落ち着いた状態が続いています。
最後に
このコラムを書いている2021年12月2日、LA timesの統計 によると、サンフランシスコの感染者数は5万6931人・感染による死者数672人。先週の5万6614人・死者数669人に比べ、今週の増加数は317人。1日の平均数は45人。今週も引き続き減少傾向です。今後ホリデー休暇による人の移動と、新たな変異株がどのように影響してくるのか、引き続きレポートします。