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日本政府は2021年11月29日、オミクロン株についての水際対策について、30日零時より新規外国人の入国を1ヵカ月程度、入国を一時停止することを発表しました。香港でオミクロン株は発見されたことを受けて、日本人が香港から日本に帰国した場合は検疫所長が指定する場所で3日間強制隔離をしなければいけません。また、入国後3日目にPCR検査を受ける必要もあります。
日本政府が打ち出した、棄民政策に近い新規の航空券の予約停止措置は最終的に撤回されたので、そこは朗報です。世界中の国・地域の政府ははオミクロン株への水際対策の厳しさは、デルタ株の時の水際対策では甘く、各国・地域で広がったことへの反省があります。
香港でオミクロン株が確認されたことにより日本政府は、香港からの入国者に対しては入国手続き終了後、検疫所が確保する宿泊施設で3日間の強制隔離を求めます。3日間の宿泊費用と食事(弁当など)は無料です。3日目にPCR検査を行い、陰性であればハイヤー、タクシー、家族や友人が迎えに来てもらいます。そして残り期間の11日間を自宅などで隔離を行います。
重症急性呼吸器症候群(SARS)と新型コロナの両方を取材している筆者の肌感覚ですと、もしオミクロン株が感染力が高くても重症化しないことが明らかになった場合、欧米は再びウィズコロナにシフトすると思います。一方で、日本を含めたアジア諸国は厳しい水際対策の継続をする気がしています。水際対策の緩和は欧米より遅れるでしょう。現在、世界中の関係機関がオミクロン株の分析を進めているところです。その結果をまず待ちたいところです。