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英国らしいクリスマスのお菓子・ミンスパイ

小野 雅子

小野 雅子

イギリス特派員

更新日
2021年12月6日
公開日
2021年12月6日
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今年2021年もクリスマスが近づいてきましたね。季節行事にともなうお菓子は国によっていろいろありますが、イギリスではこの季節によく振舞われるミンスパイもそのひとつ。

ショートクラスト系のパイ生地の中に詰めるフィリングはミンスミートと呼ばれ、ドライフルーツやナッツをスパイスやブランデーなどと一緒に甘く煮たものが主流です。

スパイスとして使われるのはナツメグ、シナモン、クローブ、オールスパイスなどが代表的。この時季に好まれるマルドワイン(暖かく甘いワイン)と同じような香りがするので、とても季節感があります。

でもフィリングの名前がミンスミート=挽肉なんて、ちょっと変でしょう?

それは昔(16世紀頃)はウサギや羊など手近にある肉を挽肉にして、それもドライフルーツの甘煮に混ぜていたから!

やがて挽肉ではなくスェットという牛脂が使われるようになり、今ではそれも割愛するレシピの方が人気です。

手作りはもちろんおいしいけれど、スーパーやベーカリーに出回る市販品もたくさんあります。値段はお店によって差があるものの6個入りで1箱£1.50~3程度がお手頃。

この季節を代表する英国らしいお菓子、ミンスパイでティータイムはいかが?

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