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全米で初のオミクロン感染者が確認されてから、約1ヵ月。アメリカでは1月3日時点でパンデミックが始まって以来最大の新規感染者数(108万2,549人)を記録、サンフランシスコも同じく感染者数の増加が続いています。今週のサンフランシスコの様子をレポートします。
感染増加が止まらないサンフランシスコ
ここ数週間お伝えしているように、サンフランシスコもほかの都市に漏れず新規感染者数の増加が続いています。LA timesのレポートによると、過去14日間の新規感染者数の増加率は実に+361%。オミクロン株の流行に加え、感謝祭から年末まで多くの人が移動したこと、冬に入って屋外での活動が制限されたことが挙げられます。
感染者数の増加に伴い、PCR検査会場の予約が困難になったことを受け、今週は新たに簡易テスト会場が設けるなどの対策が取られています。
市内の様子
市内はオミクロン株の感染に懸念し、先週から路上でもマスクを着用した人の姿を多く見かけるようになりました、現在の規制では、マスク着用は屋内のみですが特に人通りの多いダウンタウンエリアでは、自主的にマスクを装着し感染対策を行う人が増えています。またここ数週間の間、外食を避けると言った意見も多く見られます。
サンフランシスコのワクチン接種状況
市の公式サイトによると、今週の5歳以上を対象とした摂取率は1回目が>90%、2回目の摂取率は85%。ここ数週間84%のままでしたが、今週は1%の上昇。ブースター接種も同時に行われています。
カリフォルニア州の感染状況
州の公式サイトによる今週のカリフォルニア州の感染状況。州全体の1日あたりの平均新規感染者数は5万3,786人。先週の2万2,211人・先々週の9,124人と比較してもさらに倍以上の感染数が確認されています。新規感染者数だけみると、パンデミックはじまって以来の増加数。去年のピークを余裕で突破しています。
過去8週間の人口10万人あたりの感染者数は107人。こちらも当然ですが急激な増加を記録。ただ人口10万人あたりの死亡者数は相変わらず0.1人とこちらに変化はありません。過去8週間の感染テストの陽性率は21.4%、2度目のワクチンを終えた接種率は71.4%。ブースター接種率に関しては48.9%と、ほぼ半数に達しています。
最後に
この記事を書いている2022年1月6日現在、LA timesの統計 によると、サンフランシスコの感染者数は7万4,091人・感染による死者数は688人。あっという間に7万人台を突破しました。先週の6万4,830人・感染による死者数は682人と比べると、今週の増加数は9,261人。一日の平均数は1,323人。先月までは80人台を維持していたのが嘘のような事態に突入しています。ただアメリカ政府の首席医療顧問を務めるファウチ博士によると、オミクロンのピークは約1ヵ月。これが正しければ来週・再来週あたりから徐々に減少状況に入ると思われます。