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今日から3月です。
梅の花咲く北野天満宮に行ってきました。
北野天満宮の境内には、菅原道真公ゆかりの梅が50種類・約1500本植えられていて、
早咲き梅は12月中旬から蕾がふくらみ始め、正月明けから開花が始まり、
2月から3月に向けて次々と咲いてきます。
《北野天満宮と言えば菅原道真公》
承和12(845)年に学者の家に生まれた道真公は、わずか5歳で和歌を詠み、11才で漢詩を創作するなど、
神童として注目を集めました。
やがて成人し、33歳で学者のトップにあたる文章博士に就任。
その後も改革を目指す優れた政治家として卓越した手腕を発揮し、宇多天皇の右腕として活躍されます。
醍醐天皇の寛平6(894)年には、遣唐使の廃止を提言されています。
有名な語呂合わせでは「894年(白紙)に戻そう遣唐使」。
このほかにも封建的な制度をあらため、民衆のための土地制度と税制改革を進めておられます。
しかし守旧派勢力から、あらぬ罪をきせられ大宰府へと左遷されてしまいます。
そのときに詠まれた和歌が……
「東風吹かば 匂いおこせよ 梅の花 主人なしとて 春を忘るな」でした。
政治の力をそがれ、愛した家族や育ててきた梅の木や牛とも別れての大宰府行きは、本当に辛いものだったでしょうね。
現代と違い、その時代の大宰府行きはさぞかし遠く感じたと思います。
《飛び梅伝説》
道真公の大宰府行きを知り、「梅」は一夜にして太宰府まで飛んで行ったという
「飛び梅伝説」は、いまも語り継がれています。
後年、道真公は太宰府で亡くなられています。
その後、都が繁栄し平安文化が花開したのは、道真公の改革の成果だったと言われています。
《そして北野天満宮と言えば「牛」さん》
牛さんは、参道から境内のあちこちに鎮座しています。なかでも楼門入ってすぐに見えるのが「赤目の牛」さん。
ほかの「撫で牛」さんとは違い赤い目をしています。
目が赤い訳は、道真公のお供であった牛が「瞬きもせず真っ直ぐに道真公を待つあまり目が真っ赤になった」
「参拝客の願いを夜も寝ず聞いてくれるから赤くなった」などの説があるそうです。
《東風吹かば 匂いおこせよ 梅の花 主人なしとて 春を忘るな》
コロナ禍で、厳しい時が続いていますが、北野天満宮の梅は
次々と花が咲いてきました。
2022年。3月1日。北風が東風に変わるときは、もうすぐです。
《北野天満宮》
〇アクセス
京都駅から京都市営バス50、101号系統「北野天満宮前」下車すぐ
四条河原町から京都市営バス51号系統「北野天満宮前」下車すぐ
京阪三条から京都市営バス10号系統「北野天満宮前」下車すぐ
〇駐車場: 無料 9:00~17:00(毎月25日は縁日のため駐車できません)
〇拝観料: 境内自由
〇宝物殿: 一般 300円、中高生 250円、小人 150円
〇梅園 大人1000円 子供500円