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△マジックカーペット、パシフィックグローブ
モントレー半島の、モントレーとカーメルの間にあるパシフィックグローブの海岸沿いの春になるとマツバギク(英名Iceplant)が一斉に開花する場所を訪問してきました。"Magic Carpet"とも呼ばれています。
海岸の100mほど沖に茂るケルプでは、野生のラッコが何匹か昼寝をしていました。
△向こうに見えるのはLovers Point
市のサイトによると、この海岸にはポイズン・オークという漆のようにかぶれる灌木が生えていたのを、近くに住んでいたヘイズ・パーキンス(Hayes Perkins)さんが14年かけてポイズン・オークを伐採し、南アフリカ原産のマツバギクを植え、水やりも行って1.5Kmに及ぶお花畑を完成させたそうです。パーキンスさんを記念して1950年にパーキンス公園(Perkins Park)と命名されています。
Perkins Parkの海辺の崖にもIceplantがびっしり植えられています。
■野生のラッコ
△流されないようにケルプを体に巻き付けて昼寝するラッコ
Perkins Parkのすぐ先のモントレー湾には海藻のケルプが茂り、多くの野生のラッコが生息しています。訪問した時は、ケルプを体に巻き付けて昼寝をしていました。
■モナークバタフライの越冬地
Perkins Parkは、前回ご紹介したモナークバタフライの越冬地から1kmのところにあります。モナークバタフライが越冬するのは冬なので、Magic Carpetと同時に見ていただく事はできないです、
■その他の訪問先
モントレーは、カリフォルニアがスペインの植民地だった頃の首都がおかれていた所です。当時の税関の建物や、ミッション(伝道所)があります。
また、大型水槽を世界で最初に設置してモントレー湾の動植物を展示していることで有名なモントレー水族館、スタインベックの小説「カナリーロウ」の舞台の缶詰工場跡やフィッシャーマンズワーフなどがあります。スタインベックの小説でジェームスディーン主演の映画でも有名な「エデンの東」の舞台になった街でもあります。
サンフランシスコを訪問された機会に足を延ばされてみてはいかがでしょう。
■パシフィック・グローブへの行きかた
サンフランシスコからは、SFOからモントレー行きのリムジンバスが出ています。モントレー内はTAXIかUber/Lyftをご利用ください。
もちろん、レンタカーでの訪問も可能です、サンフランシスコからUS101経由で約2時間です。
モントレー訪問ツアーもありますので、お気軽にお問合せくだささい。
三枚葉が特徴的なカリフォルニアの低地の山に自生する植物です。毒性が強く、樹液がついた他の草を触っただけでもかぶれてしまいます。かぶれたところを触った手で他の部位を触るとそこもかぶれてしまいます。かぶれるとステロイドの入った軟膏で治療が必要になることもあります。ポイズン・オークの樹液を洗う専用の石鹸もドラッグストアでは売っています。カリフォルニアの低地をハイキングするときは気を付けてください。