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59. 平山郁夫国際文化キャラバンサライにて「日本文化週間」開催

伊藤 卓巳

伊藤 卓巳

ウズベキスタン特派員

更新日
2022年7月18日
公開日
2022年7月18日
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サローム(こんにちは)!

タシケントの閑静な住宅街の中に、シルクロードにほれ込んだという画家の平山郁夫氏が設立した「平山郁夫国際文化キャラバンサライ」というギャラリーがあります。ここではたびたび日本に関する企画展が開かれ、日本ウズベキスタン友好関係の継続や、この国の人々の日本文化理解促進、そして日本人とウズベク人の交流促進に大きな役割を担っています。

ここで毎年開かれている大きなイベントが、「日本文化週間」。文字通り一週間にわたって、日本にまつわるあらゆる展示やワークショップなどが開かれるのです。今年の日本文化週間はつい先日、7月7日~7月13日にわたって行われました。私も一部のイベントに参加してきたので、その模様をご紹介しましょう。

年によって開催時期が異なる日本文化週間ですが、今年はちょうど開幕日が七夕から。というわけで入口には笹が飾られ、さらに館内には短冊とペンが置いてあり、誰でも短冊を書いて付けられるように。日本大使もオープニングスピーチで、どうぞ誰でも願いを書いて笹に飾り付けてくださいとおっしゃっていました。

この日オープニングセレモニーの後行われたのは、ドゥタールのミニコンサート。ドゥタールを細々と習っている私も先生に呼ばれ、出演することになりました。日本と違ってだいたいの物事がいきなり始まるこの国、このときも出演の連絡が先生から来たのはこのわずか1週間前で、全然練習時間がなかったのですが……。

ドゥタール歴が短い私は1曲のみの演奏だったものの、先生やベテラン生徒さんはそれに加えあの「島唄」を演奏されていました。島や海どころではないこの超内陸国で、しかもドゥタールの音色で島唄を聴くのは何とも不思議な体験ですが、日本とウズベキスタンとの交流イベントの開幕を飾るのにふさわしい最高の演奏でした。

その後館内で開かれたのは着物の着付け体験。これがなかなかの大盛況で、着付け希望者が殺到していました。私もときどき現地の知人から着物を着てみたい! と言われたことがあるのですが、この国の多くの人が見たことがあるというドラマ「おしん」に登場していたことから知名度があるようです。(余談ですが、おしんなんて自分が生まれる前のドラマだし見たことないよとウズベク人に言うと、日本人なら見るべきだと言われたりします。ウズベク人からおしんを勧められるなんて……)

翌日行われたのは、日本伝統のおもちゃ体験。このイベントにもご縁あって参加させていただくことに。

テーブルの上にはこま、けん玉、羽子板、紙風船といったおなじみのおもちゃが並び、人生で初めて見たであろうこれらのおもちゃに子供たちは興味津々。

日本人というだけで、彼らの目には私がこのおもちゃの名人に映っていることでしょう。お手本を見せて、と言われましたが私もこのおもちゃで遊んだことがあるのははるか昔で、うまくできずにこの子供たちを失望させないだろうか……と変な汗が出ます。

が、動画サイトを見ながらやって何とか回すことができたこまが子供たちに大人気。私に続き、うまくコツをつかんで成功した子供も。これどこで売ってるの?買いたい! とまで言ってくれました。残念ながらこの国では買えないので、将来日本に来て買ってくださいね!

けん玉や羽子板なども大好評でした。最初に日本のイメージは? と聞くとNARUTO!などの回答に混じってアメリカの一部? なんて答えていた子供もいましたが、これで日本のことをよく知らなかった子供たちも、少しでも興味を持ってくれたら嬉しいものです。

これ以降も、日替わりで折り紙教室や切り絵教室、茶道披露などが行われたとのこと。また有名建築の写真・模型や着物、箸、食品サンプルなどがこの期間館内でずっと展示されており、来場者の方が興味深く鑑賞していました。

ウズベキスタンはよく親日国と紹介されますが、実際住んでみると日本語学習熱は高いものの、本当に日本をよく知っている現地の方はそこまで多くないという印象を受けます。そんな中で、このイベントをきっかけにもっと日本を知りたい! 日本に行ってみたい! という方が少しでも増えることを願うばかりです。

それではコルシュグンチャ・ハイル(また会う日まで)!

■平山郁夫国際文化キャラバンサライIkuoXirayamanomidagixalqaromadaniyatkarvonsaroyi

住所
37AYusufXosHojibko’chasi,Toshkent
電話番号
+998-71-252-3088
アクセス
地下鉄コスモナウトラル駅から徒歩10分
URL
http://www.caravanserai.uz/(ロシア語)
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