キーワードで検索
京都の紅葉は多くの所で見頃となり連日沢山の人出で賑わっています。
南禅寺に入りました。
参道左手の句碑。
「この門を入れば涼風 おのづから」
南禅寺森永湛堂老師自筆の句だそうです。
紅葉の中に見えるのは、重要文化財の三門です。
「三門」とは、「山門」とも表されますが、仏道修行で悟りに至る為に
透過しなければならない三つの関門を表す、空、無相、無作の
三解脱門を略した呼称だそうです。
南禅寺の三門は別名「天下竜門」とも呼ばれます。
開創当時のものは文安四年の火災で焼失しました。
現在の三門は寛永5年(1628)藤堂高虎が大阪夏の陣に倒れた家来を
弔うために再建したもので、禅宗様式で建てられた圧倒的な存在感です。
南禅寺の三門と言えば、歌舞伎「楼門五三桐」の中で石川五右衛門が満開の桜を眺め
「絶景かな、絶景かな」と見得を切る場面でも有名ですね。
下から見上げるとこんな感じ。
今はモミジが真っ赤です。
こちらは、南禅寺境内を横切る赤煉瓦の「水路閣」。
琵琶湖疎水を上部に流す陸橋で、古代ローマ風の建築様式。
ひなびた色合いが南禅寺の古めかしさに馴染む人気のスポットです
水路閣は、南禅寺境内を横切る赤煉瓦作りの、古代ローマ風建築。
琵琶湖疎水を上部に流す陸橋です。
水路閣の風景は、TVドラマのロケ地としても度々登場して来ました。
『京都迷宮・・・・何とか事件』等・・・・浮かんで来ます。
水路閣は 琵琶湖と京都の間に立ちはだかる山々を貫通して作られた、長大な運河です。
明治14年当時、京都の水源は地下水か、北方の山々から流れる川に頼るしかありません
でした。 そこで山を幾つもぶち抜いて、琵琶湖から水を引く計画が 持ち上がりました。
工事は 困難を極めたそうですが、施行に関わった全ての人の努力で
琵琶湖から水をひくと言うビックプロジェクトを、完成させています。
紅葉見頃の南禅寺。
この週末にかけて、ますます色付いて来ます。