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毎月、ファーマーズマーケットに出回る野菜・食材の、”はしり・旬・なごり”を紹介しています。
11月第1週目の土曜日は、サマータイム最後の朝でマーケットの開店準備に懐中電灯が必要なほどでした。そして、アメリカ国民の大移動の感謝祭。3週目は、その食材調達で賑わいましたが、感謝祭の週末となる最終週のブースは、半分くらいお休みだったにも関わらず、サンフランシスコに訪れた観光客のお土産調達で賑わうマーケットでした。
11月最初の週は前日からの霧雨がしっとりと路面を濡らして、木々の葉っぱもかなり落ちちゃいました。
インフルエンザの予防接種を終えた人も多いですが、日頃の食事でお医者さまにお世話にならないよう心がけている人たちです。りんごを1日一個食べるとお医者さんが青くなると言われています。手軽にしかもこれから旬を迎えるリンゴ「Devoto Gardens & Orchard」の前には行列です。
りんごの種類本日6種類
*Fuji 言わずと知れたフジりんご
*Granny Smith(グリーン) ピリッとクリスピーでジューシー
*Bell Flower(グリーン) 濃厚で歯応えがあり、やや柑橘系風味
*Arkansas Blak(深紅) 濃厚で複雑な味わいややピリッと
*Davission(明るい赤) 歯応えがあり、ジューシーで軽い甘み
*Black Twig(赤とグリーンの表皮) やや硬めでもジューシーで少しスパイスの風味
全部試したくなりますよね、
一個ずつ購入しているお客さんが、あとを絶ちません。こういう買い方できるのも量り売りの良さです。
初夏の頃だけかと思ってましたが、11月アーティチョークが2期作目のはしりを迎えました。赤いアーティチョークは緑に比べて食感が柔らかいです。
『世界一美味しいネギ』と堂々と謳っているのが、「All Star Organics」の主力商品Calcot Onions(カルソーオニオン) 旬を迎えています。このオニオンは、スペイン・カタルーニャ(バルセロナ)では、ポピュラーなのだそうです。どんなオニオンかといえば、(春先に出回りサラダで美味しいスプリングオニオン+煮込みに適したリーク)÷2 と表現した人がいましたが、なるほどピッタリです。
アメリカ人:「Daikon??」
私:「ジャパニーズラディッシュ」
かつては大根をラディッシュと説明しなければなりませんでした。しかし最近は、ちゃんと分かってくれるアメリカ人増えました。”食”に熱心で”食”に興味津々な地域性もあるかと思います。実は、マーケットをぐるりと見てから買おうと思ったら売り切れていました。翌週以降は店頭にはなくて、未だに試食できてません。切ったら中もパープルなのかしらん。
もうとっくにシーズン終了かと思っていた、なごりのSuyo Japnese Cuke(スーヨーきゅうり)がありました。
10年近く前ですが、ミシュラン3つ星レストランの店先で、”はちや柿”を吊るして干していました。干し柿とはこうして作るんか!とフードブログにも取り上げられました。当時は「ドライパーシモン(Dried persimmon)」と載っていたように思います。時を経てHoshigaki と札に書いています。ホリデーシーズンに楽しいプレゼントです。
一箱に満たない量のキンカンです。「収穫あまりないけど、初物だしマーケットに出してみよう…か?」と農家の方達のヒソヒソ話が聞こえてきそうです。小さいものから大きいのはミカンくらいで不揃いさが、ほんわか家庭的な感じがしませんか?
【フェリープラザファーマーズマーケット】
簡単すぎて、お話しするまでもなさそうですが、カルソーオニオンをグリルパンで焼き付け、食べやすい長さに切って、炙った厚揚げに乗っけてみました。表面は香ばしく、中は驚くほどネットリていています。そして甘さが凝縮され、ほっぺが落ちそうなほどでした。厚揚げなくてもこれだけでいけますね。
アメリカのお家にはお庭にBBQグリルがあったりしますが、見つけたら是非焼いてみてください。ベストはBBQ!
では、本来どうやって食べるかですが、オニオンの緑色部分に針金を刺してのれんのような状態にして炎で炙る。外皮が真っ黒になるまで焼き付け焦げた外皮を剥いて食べるそうです。「これが最も美味しいカルソーの食べ方」とシンプルイズベスト。グリルしたものを”カタリナ・ソース(Catalan sauce/ Romesco)”と言うトマト系のソースと共に、タパスバー(バル)でも提供されているとか。
夏は、でっかいお肉をジュージュー焼いてアメリカ的BBQの醍醐味ですが、初冬のBBQは、収穫した野菜とサーモンをじっくり焼いたり、スモークして楽しみたいですね。あーお庭がほしいです…
12月を迎え一気に気忙しくなりますが、お身体に気をつけお過ごしくださいね。