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昨夏の東京五輪で日本選手の活躍が印象的だったスケボー(スケートボード)。発祥はアメリカ西海岸といわれておりますが、こちら東海岸でもスケボーは子供や若者の遊びの日常的な光景のひとつです。ボルチモアの観光やアクティビティの中心地であるインナーハーバーに、オープンした新しいスポーツ公園を紹介します。
ラッシュ・フィールド・パーク(Rash Field Park)は、2015年からインナーハーバーエリアの再開発プロジェクトとして、1680万ドル(約19億円)かけてボルチモア市が取り組み、2021年11月5日にスケートパークのエリアの落成式が行われ、一般公開されました。この再開発ではサイエンスセンター(科学博物館)に隣接するエリアが大きく変わりました。
ジェイクJakeという名前は、2011年に交通事故で亡くなった地元の5才の男児からとられています。スケボーをはじめ、スポーツ全般が大好きだった少年をしのび、年代を問わずスケートボードを楽しめるよう設計されています。
オリンピックやプロ選手が使う公式試合で使用するものよりは小規模ですが、コンクリートの広いカーブやスケボーの技を磨くためのレール(手すり)などが設けられています。誰でも自由に出入りして利用することができます。
木でできた遊具が並ぶ、子供向けのアスレチックコーナー。遊具のデザインも趣向をこらしてあり、港にいながら小さな森を感じられます。
再開発後の公園はスポーツだけでなく、インナーハーバーの自然環境の改善を意識し、地元の生態系など自然を学ぶセクションも設けられ、自然学習、散策やジョギングのコースも広く設けられています。
三角状の屋上庭園の先端からはインナーハーバーが一望できます。この下にはパビリオンがあり、今年春にカフェがオープンする予定です。
また、今回新設されたスケートパークの隣には、以前から整備されているビーチバレーのコートが7面あります。ここでプレーするには、コートを管理しているボルチモア・ビーチバレー協会への登録が必要ですが、シーズンには毎週2500人もここでプレーするほど人気スポットだそうです。このバレーコート一帯も公園再開発プロジェクトの一環で、今後再整備が予定されています。