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今年何度もお知らせするサンフランシスコ含むベイエリアの嵐ですが、今週3月29日の嵐で、万年水不足だったベイエリアが遂に干ばつ指定から解除されました。今週のサンフランシスコの様子をレポートします。
3月の最終週、水曜日に襲った嵐は再度強風と大雨をもたらし、朝から午後にかけて天候の悪い日となりました。ただし今回の雨でベイエリア9郡のすべての地域が干ばつから解放されたと本日のデータで明らかとなりました。万年水不足が続き、ナパ郡やソノマ郡は夏になると常に山火事の危険性が指摘されていましたが、今年の春は極度の干ばつに見舞われた12月下旬とは、まったく違う状況となっています。
去年の12月末から連続して続く大雨の影響で、多くの地域の水道局では、給水制限や過剰な水使用に対する課金が終了しています。ただし、干ばつ状態からは解除されましたが、この2つの郡の一部は、正式な干ばつ指定の1段階下の「異常乾燥」に分類されたままの状態です。
州全体では、まだ28%が干ばつに分類されていますが、そのほとんどは中程度で、最悪の2つのカテゴリーである極端または例外ではありません。現在州の干ばつは、北東部と南東部で最も深刻な状態とされています。
今週サンフランシスコは、週末から雨模様となりましたが、断続的に雨や雹が降った水曜日を境として木曜日と金曜日は暖かく乾燥した晴天へと回復しています。木曜日はノースベイ、イーストベイ、サウスベイの内陸の谷間に暖かく乾燥した空気がゆっくりと流れ込み、午後に霧ができる予報です。久しぶりに青空が広がった木曜日ですが、週末は曇りとなりそうです。ただし、今後1週間の間は嵐の予報はなく、屋外での活動を楽しめる週末となりそうです。
今週のカリフォルニア州全体の感染状況。州の公式ウェブサイト によると、州全体の過去7日の1日あたりの平均新規感染者数は309人。先週の602人、先々週724人、3週間前の977人と比べても順調に減少しています。ここまで数が減少したのは実にパンデミックが始まって以来となります。1月25日から3月21日までの10万人における感染者数は4.2人。陽性率は4.5%。こちらも安定しています。
ワクチン接種状況ですが、サンフランシスコ市の公式ウェブサイト によると、今週の5歳以上を対象としたCOVID-19接種率は1回目は>90%、2回目の接種率は89%。こちらに関しては全く変化はありません。カルフォルニア州全体のワクチン接種率は72.8%と、先週0.1%増加したままです。
このコラムを書いている2022年3月30日現在、LA times の統計 によると、サンフランシスコの感染者数は21万1,568人。感染による死者数は1,189人。先週の21万916人。と比べると今週の増加数は652人、1日の平均感染者数は93人。平均感染者数が100人以下の状態が続いています。今週1週間のサンフランシスコの陽性率は6%。先週より減少していますが、まだカリフォルニア州平均よりも高い数値です。