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サローム(こんにちは)!
先日の記事、ブハラ観光モデルプラン(108. ブハラ観光モデルコース!シルクロードの面影を色濃く残す古都を堪能する1日プランをご案内)に続き、ブハラ旅行特集記事をお送りします。今回は私がブハラ滞在中に気に入った、猛烈におすすめしたいグルメスポットをご紹介。観光の合間にぜひ寄ってくださいね。
ブハラ旧市街の中心ラビハウズから徒歩わずか1分、土壁の路地に入ると現れるのはまさかのオシャレな本格派カフェ。何でこんな立地に…と驚くこと間違いなしですが、観光エリアがコンパクトで旅行者が一か所に集まりやすいブハラではターゲットを外国人観光客に全振りしたこんなカフェがあると人気になるのは当然で、オーナーの鋭いビジネスセンスも感じることができるお店です。
店名にもなっているドーナツはなかなかのクオリティで、ブハラどころかタシケントでも他ではなかなか見つからないのでは…と思ってしまうような代物。砂糖がけ、チョコレートなど数種類から選ぶことができるのも嬉しいところ。シュークリームやワッフルといったメニューも用意されています。
コーヒーもこだわりのお味。ホテルの朝ごはんをパスして、ここで遅めの朝食を取ってもいいかもしれません。持ち帰りもできるので、もし気に入ったらコーヒー片手にブハラの町を散策したり、ドーナツを宿や列車内などでも味わったりしてみてはいかがでしょうか。
ガイドブック『地球の歩き方』にも載っている有名レストランで、やはりラビハウズから徒歩圏内とアクセス抜群のお店。まず最初に、日本語ペラペラのここのオーナーは私の部屋の大家さんという、読者の皆さんにとってはどうでもいい情報をお伝えしておきます(笑)。ただその贔屓目を抜きにしても、このレストランは何を取っても言うことなしの最高のレストランでした。
店内に入って現れるのは、居心地のよさそうな中庭スペース。このお店はビールやワイン、ウイスキー、さらにはカクテルまでお酒がしっかり揃っており、暑い時期にここでいただくビールはたまらないでしょう。
私が訪問した時は2月だったので、色鮮やかなアトラス布が掛かった屋内スペースへ。
私より先に訪問していた知人から、VaguriとJhizz Uigurianは何があっても絶対食べて!と全力でおすすめされていたので真っ先に注文。
Vaguriは醤油風味の素揚げ風羊肉、Jhizz Uigurianは牛肉野菜炒め。食べてみると確かに中毒性のある絶妙な、そしてビール泥棒な味。特にVaguriは、同行していた妻がこの国で食べた羊肉料理でダントツに美味いと称するほど。なるほどこれは全力で勧めたくなる料理だ…。
シャシリクなどの定番ウズベク料理はもちろん、この町の名物プロフのオシュ・ソフィ(前回の記事でオシュ・ソフィ専門店をご紹介しているので気になった方は合わせてご覧ください)や、今や全国区のサモサになったオロトサムサなど、ブハラならではの料理もしっかり揃っています。
ただかなりの人気店で、週末やオンシーズンは満席になる可能性が高いので、事前に席を予約しておきましょう。
上記2店とは違い、このお店があるのはブハラ旧市街から西へ8kmほど離れたところ。郊外の見所としてよく紹介されている巡礼地、チョルバクルへ向かう道沿いにある食堂です。このチョルバクルに用がなければなかなか行く気の起きない立地ですが、ブハラに詳しい知人たちがこぞっておすすめしてくるので訪問。
メニューにはさまざまな肉料理が載っていますが、ほとんどのお客が注文するのが名物タンディール・カボブ(メニューでの表記はТАНДИР КАБОБ)。タンディール・ケバブやタンディール・グシュトとも呼ばれ、日本語なら羊の窯焼きとでも訳せるこの料理は、ウズベキスタン各地の山岳地帯で作られる肉料理で本場は南部のカシュカダリヤ州やスルハンダリヤ州といわれています。けれどこのお店でも、本場と引けを取らないほど絶品のタンディール・カボブが食べられるのです。香り付けのヨールカ(ヒノキやモミの木などの総称)の葉っぱとともに窯で蒸し焼きにした羊肉は、ほどよく脂が落ちクセになりそうな味です。
ただこのタンディール・カボブ、500g単位の注文となっており少人数で頼むにはなかなか気合がいるところ。私たちは2人で行って最小単位の500g(ウズベク語で「ヤリム・キロ」、yarim kilo)を注文し、結局食べきれない分を持ち帰りする羽目になりました。
またハラールレストランのため、アルコール類の提供はありません。
なおこのお店に行ったことを上記オールドブハラのオーナーに話すと、この店はタンディール・カボブの他にもうちのメニューにもあるヴァグリ(ВАГУРРИ、骨付き羊の素揚げ)も美味しいんだよ、とのこと。次回行ったときはぜひ試さねば…。
それではヨクムリ・イシタハ(召し上がれ)!