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既にご存知の方もいらっしゃると思いますが、日米のクラフトビール愛好家、関係者にも悲報としか言えないニュースがありました。サンフランシスコにあるアメリカ初のクラフトビール「AMERICA'S FIRST CRAFT BREWERY」アンカーブルワリーが、127年の歴史に幕を閉じようとしています。
アンカーブルワリーは、ゴールドラッシュの頃1896年に始まり、1906年のサンフランシスコ大地震、2度の大戦、そして禁酒法も乗り越えました。しかし、リーバイスと並ぶ地元老舗企業は、パンデミック、インフレ、激化するマーケットには敵いませんでした。無念です。
「アンカーの存在と歴史的意義は十分承知の上だが、悲しい決定を下す以外に選択肢がなかった」と担当者の話。醸造は、既に中止されていますが、併設されてるタップタップルームは在庫処分で7月末まで営業するようです。
アンカー社は、2016年から低迷期となり、2017年にサッポロの傘下になっています。更なる設備投資、タップルームを作ったりと再生に向けていました。パンデミック後ツアー再開時には、新たな復活を誇らしげ話していました。が実は、その頃既に買い手を探し始めていたんだと知りました。今にして思えば、春すぎから麦汁を煮る匂いがあまりしなくなっていたんですよね。臭いを分解する設備入れたのかなぁと思っていたり、名物のクリスマスエールの生産をしないニュースが一ヶ月ほど前に出て、何より偶然月末にブルワリーツアーの予約していたのが、キャンセル返金と…なんでやねん?!と不思議な事がたて続いていたんですがこれだったのですね。2019年に雇用問題もあったり晩年は大変でしたが、とにかく残念としか言えないです。
生産されたビールの半分が実は市内で消費されていており、正真正銘、サンフランシスコの地(元の)ビールだったのです。
現在精算の手続きをしていますが、まだ救える状態かもしれないようです。願わくば、第二のフィリッツ・メイタグさんが現れてほしい!世界的規模の巨大企業が多く集まるサンフランシスコ、そのトップに無類のクラフトビール好きがいる事を願ってやまない。
とにかく、明日タップルーム行ってきます。タップルーム:https://www.anchorbrewing.com/visit-us/visit-public-taps/