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サローム(こんにちは)!
観光案内所で勤務しているとよく聞かれるのが、お酒が飲めるウズベク料理のおすすめレストラン。もちろん観光エリアや安宿街近くのレストランや食堂をお探しの方が多いのですが、実は立地よし、値段よし、メニューよし、味よしのバランスがいいレストランはそう多くないのです。町一番の観光地のレギスタン広場の前にはシャシリクの煙が食欲をそそる大型レストランがいくつかありますが、料金が高め、サービス料も高額といずれもあまり口コミがよろしくありません。観光地至近のレストランは質が落ちるというのは世界共通の問題なのでしょうか…。
でもご心配なく。ガイドブックには載っていないものの、立地もそこそこよく値段も良心的な筆者イチオシのレストランがあるのです。その名は「ショフジャホン・ミッリー・タオムラル(Shoxjahon Milliy Taomlar)」。ウズベク料理の食堂でよく見るミッリー・タオムラルという表記は、ウズベク語で民族料理や伝統料理という意味。ついでにショフジャホンは世界の王という、なかなかスケールのデカい店名です。
お店があるのはレギスタン広場やグル・アミール、ビビハニム・モスクから徒歩15分ほどの幹線道路沿い。旧市街の安宿街からは徒歩20分ほどになります。
店内はそれなりに広く、いかにもウズベク人が好きそうなギラギラ系の内装。といっても大規模なレストランでありがちな、会話が難しいほどのズンチャカ系爆音を聞くことはありません。暑い時期は屋外席で食べることもできます。
ローカル感なら以前紹介した旧市街のシャシリク屋カフェ・ボーブル(113. サマルカンド観光エリアど真ん中で肉とビールを!ローカルなシャシリク屋カフェ・ボーブル)の方が勝りますが、ここも現地人客が多く、よく地元のおばさんたちが女子会(?)で使っていたりします。ガイドブックなどで紹介されているのか、シーズン中はロシア人旅行者も多く見かけます。
メニューは英語付きなので安心。何といってもこのお店のメリットは料理の種類が多いこと。何とサラダだけでも20種類以上あるのです!シャシリクやカザンケバブ(肉とジャガイモを蒸し焼きにした料理)、タバカ(骨付き鶏)、揚げ魚とメインもよりどりみどり。人気料理のラグマンやショルバももちろんあります。大勢で行くならいろんなウズベク料理を少しずつ頼んで食べ比べてみましょう。
ただしプロフはこのお店では食べられません。プロフはやはり専門店に行って食べるのが一番です。
4人以上なら山盛りの肉炒めジズビズを注文するのはいかがでしょうか。あまりのボリュームにビビってしまうかもしれませんが、ジューシーなお肉はいくらでも食べることができ、あっという間になくなってしまうかもしれません。
食事同様飲み物も充実しています。ビールは嬉しいことにジョッキ入り生ビール。その他ワイン、ウォッカ、コニャックまで揃っています。お酒に合う肉料理が揃っているので、酒好きの方にはたまらないはずです。もちろんソフトドリンクやお茶も。
ラマダン中のとある日に行ったときは、イフタール(日中の断食を終えて日没後に食べる夕食のこと)でよく食べられる、メレンゲのような食べ物ニシャッロとデーツがお通しとしてテーブルに置かれていました。罰当たりなことに、この日もいつも通りビールを頼んでしまいましたが…。
このショフジャホン・ミッリー・タオムラルは冒頭でも書いたように、観光エリアからあまり遠くへ行かずにいろんな種類のウズベク料理を味わってみたい、ついでにお酒も…という方にはドンピシャのレストラン。もし夜に行くなら、帰り道でレギスタン広場のライトアップを見物しに行くのもおすすめです。
なおレストランで使えそうなウズベク語単語・会話は下記記事で紹介しているのでぜひご覧ください。
102. ウズベキスタンの料理・食べ物大全!プロフ、ラグマン、シャシリク…食べるべきウズベク料理はこれ!
それではヨクムリ・イシタハ(召し上がれ)!