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新幹線で神戸を訪れる場合、玄関口となる山陽新幹線の新神戸駅。駅の北側には六甲山、南側には市街地が広がり、まさに自然と都市部を隔てる珍しい立地にある新幹線駅です。神戸の中心部JR三ノ宮駅まで地下鉄で1駅(約2分)と近く、市街地にありながらも自然を感じられる駅として新幹線の利用客だけではなく、六甲ハイキングの入口として多くのハイカーが訪れます。
今回筆者が新神戸駅を訪れたのはお盆シーズン。これから新幹線に乗る人、帰省先から新神戸駅に戻ってきた人で、土産店やレストランがある2階は多くの人で混みあっていました。
そんな喧騒をよそに筆者が訪れたのは新神戸駅の1階です。ここは地下鉄新神戸駅の入り口やレンタカー、タクシー乗り場がある階で、新幹線を下りて家路やホテルに急ぐ人が地下鉄に向かいます。キャリーケースや大きなかばんなど見るからに市街地に向かう旅行客が多く服装からも“シティ感”があるなか、1階の片隅では登山道具の販売やハイキングコースの道案内を行っている「トレイルステーション神戸」があります。
それもそのはず。新神戸駅は新幹線駅でありながら六甲山の登山口でもあります。新幹線の駅としては珍しく、3階のホームで新幹線を下り、1階まで降りるとすぐに登山を開始できます。そのため、新神戸駅はスーツケースや旅行用のカバンを持っている人に加え、本格的なザックを背負った人もよく見かけます。それくらい新神戸駅と六甲山の距離が近いのです。
山が近いゆえに新神戸駅南側の市街地ではたびたび野生のイノシシが目撃されます。見かけても決してエサをあげたり触ろうとしたりしないで下さい。
阪神タイガースの応援歌でもおなじみの六甲山はひとつの山を指すのではなく、大小の山を含む六甲山系の複数の山々を指します。ハイキングコースは初心者でも歩けるようなコースで、最高峰の地点でも931mほどなので小学生くらいの子供から年配の方まで気軽にハイキングを楽しむことができます。
新神戸駅の1階では観光客に混ざって、ザックやトレッキングポールを持った本格的な装備の方や町の観光ついでにふらっと訪れた感じの軽装な人を見かけました。六甲山では縦走や最高峰を目指す登山をしなくても、駅から15分程の場所に布引の滝のひとつ、「雄滝」があり、ここを訪れるだけでも十分自然を感じることができます。落差43mの高さから水が流れ落ちる様子は市街地からわずか数十分の場所とは思えないほど圧巻です。道中は六甲山系から湧いた透き通った水が川となり清涼感抜群! 特に春から秋にかけて多くのハイカーでにぎわいます。
新神戸駅の南西側に位置するのが神戸観光でおなじみの北野異人館街です。この辺りは元々神戸港開港後に在留外国人が増加したことに伴い整備された元外国人住宅地で、現在でも異国情緒を感じることができる建物や町並みが残っています。風見鶏の館やうろこの家など、実際に入ることができる異人館もたくさんあり(有料)、当時の建築や調度品に思いを馳せるのも楽しみ方のひとつです。
町内やその周辺には土産店やおしゃれなカフェのほか、イスラム教のモスクや海外輸入食品店、海外料理のレストランなど異人館以外でも異国情緒を感じられるお店がたくさんあり、友人が神戸を訪れた際は必ず連れて行く筆者おすすめのエリアです。
日本最古の温泉のひとつとされる有馬温泉は、日本書紀や枕草子に登場し、豊臣秀吉も訪れたことがあるという由緒正しい温泉です。アクセス方法はいくつかありますが、神戸方面からの場合は新神戸駅を通る方法がメジャーで、電車またはバスを利用して訪れることができます。
有馬町内の泉源からは現在でもこんこんと湯が沸きだしており、週末には関西のみならず日本全国から多くの観光客が訪れます。宿泊以外にも食べ歩きや足湯、日帰り入浴、マス釣りなどのアクティビティも楽しめる関西の奥座敷です。金の湯前の足湯は常に混みあっています。有馬町内で宿泊する場合は夕方以降に訪れるとほとんど人がいないor貸し切り状態で足湯を楽しめます。
いかがでしたか。関東方面から関西方面へ新幹線で移動の場合、京都や大阪で下車したことがある方は多いと思いますが、新大阪駅からわずかひと駅(12分)で雰囲気が全く異なる新神戸駅に到着します!
京阪神間は新幹線での移動はもちろん、JR在来線の新快速を利用すると三ノ宮~大阪~京都間はいずれも30分程度と比較的短い時間で移動できます。それぞれ町並みや人の雰囲気が異なり、各地の名物グルメもあるので時間に余裕がある場合はひとつの都市にとどまるのではなく、関西一円を周遊するのが筆者一押しの旅行スタイルです!
※本記事内で紹介した北野異人館街や有馬温泉は坂道が多いので履き慣れた靴で行くのがおすすめです!